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何かおかしい。僕はずっと、不思議に思っていた。
だって初めての学校で、初めて隣の席になった子が
“人間じゃ無かったんだもん ”
可笑しいよね
でもきっと本当なんだ
彼女は人間じゃ無い
いや、もはや直感的な感覚だから、確証はないんだけども。
挙動、感情、何もかもすこしずつ、すこしずつ。人間とズレている。気がする。
まるで、機械みたい
こんなことを僕が言うのも変かもしれない。僕だって人間じゃ無いし。でもだからなんだ。彼女は言葉の通じない僕に、話しかけてくれた。日本語を教えてくれた。林檎の味を教えてくれた……
その優しさは、全部、プログラムだったと言うのか?
これ以上は、僕が詮索することでは無い。彼女の周りの人は皆、人間だと言うのに。なぜ彼女だけ、ロボットだと感じてしまうのだろう。
彼女の何が。そう感じさせているのだろう。
“表面は人間のように情操が豊かだが中身は”無機質だ。感情が見えない。“本当に、”ロボットみたい。それでいて、次何をするのかが、“ある意味”全く分からない。
得体の知れないとは、まさにこのことだ。