テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
38
44
捕えたら始まり
捕われたら最後
深い黒い渦の底にある
小さな、それでも強い妖艶な光
side h
「ステージで誰と目が合う?」
君は俺じゃない人の名前をあげた
お互いの視線があっていたということに喜んでいる君
心臓が少し苦しい
俺以外にもあんな視線を送っているの?
俺だけが知ってる
君の瞳の中の熱情を
他のやつに見せないで
俺だけにして
「愛してる」
昔みんなとやったゲーム
そこから俺は捕われてる
あの瞳に
もう抜け出すことは望んでいない
だから
もっと俺を見て
俺の心を捕まえて
side j
実際のところ
誰と目が合うかじゃない
誰と目を合わせたいかだ
最初に出会った時から
俺の心は決まっている
君の瞳に俺が映っているだけで
宝物をもらったような気持ちになる
誰にもあげない
君の心が欲しい
両腕で優しく抱きしめて
君の心を閉じ込めたい
危うい感情を表情には出さず
瞳の中に燻らせる
気づいてよ
俺はもう君しか見えていないんだ
・・・重くないですか?
読み手様大丈夫ですか?
作者、重いの大好物なんですw
コメント
1件
ゆきさん、読了しました!「捕えたら始まり/捕われたら最後」——このフレーズだけで既に重くて甘い予感がしましたが、読んでみたら想像以上に濃密で…。side hとj、二人の視線の交わり方がそれぞれ違うのに、同じ「君」に捕われているのが切なくて美しかったです。「君の瞳に俺が映っているだけで宝物をもらったような気持ちになる」——この一文、胸に刺さりました。重いの大好物、私もです(笑)。続きが気になります!