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「ど、どこいった!?」
私はびっくりしすぎて腰を抜かしそうになった。
けど、あふぇさんがそれをとっさに支えてくれた。
私は、「あ、ありがとうっ」って言って、あふぇさんの顔を見た。
そのあふぇさんはすごく集中して何かを探しているような……怪訝な表情を浮かべていた。
「あ、あふぇさん…?どうした?」
あふぇさんの張り詰めるような表情に私は、心配になり、あふぇさんに問いかけた。
「……………べるさん、あの人が消えた瞬間を見た?」
あふぇさんがその表情をしたまま、私を見て言った。
少しその表情されたまま見られたら怖いな??
「えっと………消えた瞬間?………ごめん、突然消えたから何も分かんなかったや……」
突然、煙のように姿を消していた。
……もしかしたら本当は何かあったのかもしれないけど…………私の目には何も映らなかった。
「違う。僕も、あの男の消え方とかは特に分かんなかった。だけど………あの男が消えた途端」
あふぇさんは一回言葉を留めて、辺り一面を見回して、告げた。
「みんな何もなかったように動き出した」
「えっ…?……あっ」
…………た、確かに…。
気付いたらみんなさっきみたいに踊り始めてる……。
さっきの出来事なんてそれは、ただの幻想でしか過ぎないように。
誰も、何も不審がっていない。
「………これ、…何で…?さっきのは夢でも空想でも何でもなかったよね?」
「……うん。べるさん、これ………こんなのさ、ただのいつもそばにいるようや幽霊の仕業じゃない。これは……何か大きな今の僕たちには手に負えない、敵が目の前にいるような気がする」
あふぇさんは、表情を強めて、さっき、彼がいた場所一点を睨見つけている。
私は、まだちゃんと意味が分からない。分かってない……。だけど………。この現象は今の私たちには解明できない何かなのが分かってしまう。
「あふぇさん……」
ギュッ
分かってしまうのが少し悔しくて……何で悔しいのかも分からない自分にも苛ついて……気付いたらあふぇさんの服の裾を掴んでいた。
ーーーーーーーーーーーー
あれから少し経って、ダンスが終わり、私たちはあの彼のことを考えながら、瑠璃ちゃんを迎えに行った。
けど……
「「瑠璃(ちゃん)がいない!?」」
そこら中を探してもいないかった!!
瑠璃ちゃんが少し前に送ってきた、写真があるのだけれど、その写真をたどって、瑠璃ちゃんが座っていた席を見ると、まだ残っているケーキとフォークがあるだけだった。
「ゆ、誘拐……?」
「あいつ(突然消えた男)のことなんて考えてる場合じゃなかった…!!」
私たちが騒いでいると、゛ある人 ゛が近づいてきた。
「あふぇさんの妹ちゃんは、誘拐じゃないと思うのだ。おどろくが見ている限りだったら、、、突然パッと霧のように消えたのだ」
ある人ーー私たちのクラスメイト、おどろくさんがいつもと違う雰囲気のドレスを身にまとって言った。
「えっ…お、お、おどろくさん!?」
いつもと違って、大人の女性みたいな感じがするよっ!?
「べるさんも、いつもよりももっと可愛いのだっ」
おどろくさんはにこりと笑う。
その表情が ゛お姫様 ゛って感じがして、少しびっくりする。
「………それより、瑠璃が突然消えたって、どういう事?」
あふぇさんはいつもより少し警戒したような目でおどろくさんを見つめる。
そして、一瞬沈黙がおきたあと、おどろくさんがゆっくり口を開いた。
「………本当に突然でさ、声かける暇もなかった。多分……魔法とか都市伝説とかそう言うのが関係してる……って言ってもおかしくない現象だと思うのだ」
「都市伝説………」
都市伝説って……幽霊ってことだよね…?
もしかして、あの彼と関係してる……?
あふぇさんも同じ事を思ったのか、さっきのダンス広場の方へと目を向ける。
「……………あの、おどろくさん。瑠璃ちゃんを見つけたりとか、、あの……都市伝説とかそう言う変な現象があったら、教えてくれないかな…」
私はおどろくさんに向かって頭を下げた。
私は、普通こんな、もしかしたら命に関わるかもしれないことを頼るのはおかしいと思ったけど………ここは頼るしかないかと思ったんだ。
「へっ?べ、べるさん?何でそんな事で頭さげるのだ!?」
おどろくさんは慌てて私の肩を揺らす。
「あわわっ!お、おどろくさん!そんな事なんてじゃないよ…!だって……普通はこういう事嫌かなって……」
こんな面倒事に巻き込まれるの嫌だろうから……と私が言うとおどろくさんは目を丸くした。
「えっ?何で?面倒なんて思わないのだ。友達が困ってたらお互い様なのだっ!」
おどろくさんは口角を上げて言った。
「ありがとう……おどろくさん…!!」