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──────???視点──────

彼女はその玉座に君臨し、愚かなる者共を見つめる。それらは、彼女を1点に見つめ、祈るように目を瞑り、めぐみが欲しいと欲望をダダ漏れにさせている。

…本当に愚かだ。彼女は人々に幸運をもたらすものでは無い。さらに言えば、それと対極の存在であると言っても過言では無いだろう。

もっとも、彼女に直接言うつもりは無いが。


彼女は玉座に座り、さっきまで俯いていた顔を上げ、足を組みなおす。あまりにも滑らかな動きに、神だ…なんて戯れ言をはく者すらいる。


「勝った方にやろう。何枚でも…な」


その言葉に先程まで静かに祈っていたものどもは突然雄叫びを上げ、両腕で空を切る。一瞬で大声に溢れる空間をただ無表情に見つめる彼女。


今回のおもちゃもお気に召さなかったようだ。彼女は狂人である。ただただ自分の好きなようにやり、好きなように生きる。裏切り、信頼、それすらも気まぐれで簡単に裏切り、簡単に協力する。そんな彼女が心から笑っていたのはいつだろうか。もっとも、そろそろ笑うことになる。

舞台は揃い、役者も揃った。今宵、人外達による宴が始まる。


──────少しのスパイスを添えて





──────いえもん視点──────

玄関から出たあとに気づく。レイラーさんに転移魔法を頼むべきでは、と。

俺の提案に一同がぽかんと口を開ける。…この人達は頭がいい。頭がいいんだが…こういう場面では頭が回っていない。これが一種の弱点だと言えるだろう。レイラーさんはえ、わざとじゃないの?と言ったような困惑した顔をしている。…気づいていたようだ。


「ままままままッまま、気づいてましたけどねッ!?たまには運動が大事だと思ってただけですよッ!?」

「そうそうッ!!わざとわざとッ!!!わざとですがなッ!!!」


急にパニクっているめめさん達を俺は白々とした目で見つめる。そこまでバレバレな嘘をつく必要はあるのか、と。困惑を通り越して呆れを感じる。

まあ、そんなこんなで結局転移していくことにした。その間もそこまで言うなら…と気づいてましたよアピールをしていためめさん達。尊厳が失われつつある彼女らを見て、笑わずにはいられなかった。



転移した場所は辺り一面を深緑で染まりきっており、光をあまり通さないため、あたりは夜のように暗い。深呼吸をすれば、木々の匂いなどを深く吸い込むことが出来る。まるで自然と一体となったような気分だ。

とても戦場になるとは思えない和やかさ、平和そのものを具現化したような場所である。


「いつ戦争が始まるんですか?」


早くも血気盛んなラテさんが体をひねらせたりしながら準備体操を行う。うぱさんも負けじと首をゴキゴキと鳴らし、手をボキボキと鳴らす。…実際に骨を折って瞬時に再生してるらしい。先に再生しておくことによって、再生した部分の体を水に変えて、ダメージを減らせるようにしてる、らしい。それを聞くまでカッコつけてる人だと思っていました。すみません


「あと数分後ですね。」


みぞれさんがラテさんの疑問に答える。さすが真面目枠。しっかりと質問に答えるみぞれさんの姿は、優しさが滲み出ている。

そういった直後、角笛の音が高らかに辺りに響き渡る。それが戦場の合図とでも言うように遠くから雄叫びが聞こえる。


「皆さん別れてくださいッ!!」


めめさんの掛け声とともに、二手に別れる。戦終組はほとんどが殺気立って、それぞれ武器を取りだし、声が聞こえた方へと瞬きの間に移動する。

残った俺含めて6人は、頷きあって羽がある人は羽を、魔女はほうきをとり、俺は自身の重力を操りそれらを駆使して、空を舞う。


下を見れば、中々の高度にいることがわかる。木々はさっきの数十倍も小さく見え、木1本が点のように小さく見える。さすがに高く登りすぎてしまったため、少し高度を下げる。

ガンマスさんは黒い翼を悠々と広げ、れいまりさんを脇に挟んでいる。顔は見えないが、雰囲気は何となくだが、楽しそうに見える。

茶子さんは悲しそうな複雑そうな顔を浮かべ、森を見下ろす。そういえば茶子さんの妖精としての能力をめめさんが少し教えてくれた。そのひとつに植物と会話出来る、みたいなことがあったはずだ。…戦いによって燃やされるかもしれない植物を見つめる茶子さんはあまりにも可哀想で、ただただ悲しそうだった。

レイラーさんは箒に座るのではなく、その上にたち、臨時体制を取っている。ここまでの高度に来るやつなんていないと思うが…なんて俺は思うが、言っても無駄なため、俺は無言を貫く。

ひなさんは悪魔のような翼を生やし、空を自由に飛び回る。悪魔のような翼を広げているのにその姿はまるで自由の象徴にも見えた。


「…とりあえず視力をあげてみましたけど…ここら辺には見あたらないですね…」


レイラーさんの瞳の前に、青緑の半透明のような薄い円形のようなものが浮かび上がる。それは魔法のようで、話を聞いていた限り視力をあげるもののようである。


その時、後ろから肩を叩かれる。
















ここで切ります!!!!遅くなりました!!テスト、先生方のご意向により、延期にされました!ふっざけんな夜中遅くまで起きてたのにぃ…まあ、明日は無いんで、今日は早く寝ます。眠いんで…

まだみんな合流出来ないよぉ…推しが出てない人に申し訳ないよ…100話までには全員集合させてぇ…!!


てことで(?)!!おつはる!!!

一明日を見るためにー

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