『雫』スキマスイッチさん
背中にあった翼は
神ロ「ごめんね」
君と共に無くした
神ロ「プロイセン!」
ギル「神聖ローマ!」
飛べた頃の記憶は
ギル「ッ…」
擦り傷のようには消えてくれない
ルート「兄さん?どうした?」
ギル「ヴェスト…俺は何もないぞ。少し風にあたってくる」
トコトコ
ルート「…」
月が丘を行く
夜光虫を引き連れて
ギル「ハァ…」
手付かずの一日が
何も言わずに終わっていく
神ロ「僕がいなくても」
ギル「?」
神ロ「地球は回り続ける」
ギル「…君がいないなら」
ギル「俺の朝はもうやってこない」
神ロ「ッ!」
ギル「おい神聖ローマ!こっちこいよ!」
神ロ「ちょっと待ってよ〜!」
草むらで転げ回って
神ロ「スゥー」
森の奥で眠った
ギル「おい。何しようとしてる」
神ロ「別に。君には関係ない」
何度か争いもしたけど
ギル(それは全て永遠のため)
未来の向こうへ行くため
神ロ「どうしたの。プロイセン」
背中にあった翼は
ギル「…」
君と共になくした
神ロ「プロイセンは強いね!」
ギル「だろ?」
飛べた頃の記憶は
ギル「チッ…」
擦り傷のようには消えてくれない
フェリ「プロイセ〜ン!遊びにきたよ〜!」
ギル「イタリアちゃん!あ〜…すまないが、今日は予定が入っててな!また明日遊ぼうぜ!」
フェリ「ヴェ〜、そっかぁ。うん!また明日くるね〜」
トコトコ
ギル「…」
トコトコ
ギル(あいつを取り戻す)
そればかり考えていた
アル「✨」
ヤオ「〜〜!」
時の濁流に
ギル「ッ」
押し流されてしまわぬよう
ギル「…」
思い出は何も語らない
ギル(縋り付くあてもない)
ギル(ポロポロ
残った涙はあと少し
ギル(くそッ…)
きっと君には届かない
ギル(ポロッ
最後の雫が落ちてく
ギル「ッ!?」
突然夜が弾けた
光が空に飛び散った
ギル「ッ…」
堪らず閉じた瞼を
神ロ「プロイセン!」
ギル「ッ!」
開けるとそこに君がいた
ギル「俺は…」
背中にあった翼は
神ロ「大丈夫だよ。ゆっくりで。ね?」
今やもう必要ない
神ロ「こっちきてよ。ギルベルト」(ニコッ
ギル「ッ!…そうだな」(ニコッ
洗い立ての太陽が
僕らを優しく照らしている
ギル(これからは大地を踏みしめて)
神ロ「わ!ちょっとプロイセン〜?笑」
ギル「ははっ笑」
君を抱いて歩いていこう
神ロ「先行ってるからね〜?」
ギル「おう!」
トコトコ
ギル「…ヴェスト、後はお前に任せたぞ」
ギル「イタリアちゃんも、俺はちゃんと見てるから、ヴェストと、日本と、他の国たちと頑張れよ」(ニコッ
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