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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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これは私の話をを元にしたものです。

(記憶が曖昧なところがあるから少し違うかも)

解釈違いだったら申し訳ない。

一応ブルーロックです。

サッカーしてないです。

色々捏造しまくってます。

それでもOKな方はどうぞ暖かい目で見ていただけると嬉しいです。





潔はふと最近実家の方に帰っていないことを思い出し久しぶりに帰省していた。

久々すぎるせいなのか少し変な気分になったが、昔となんら変わりのない家を見ると同時に安心感もおしよせてきた。


「父さん、母さん久しぶり」

「あら?よっちゃん帰ってきてたの?

もう言ってくれたらお料理豪華にしたのに」

「ごめんごめん母さん」

「なんか急に帰ってみたくなっちゃって」

「なんだ世一悩み事でもあるのか?」

「大丈夫だよ父さん」

「ただ2人に会いたかっただけだよ」

「なんだ嬉しいこと言ってくれるじゃないか」


なんてたわいもない会話をし、自室に戻ろうとしたときあるものが目に入った。


「あれ?ここってこんな傷あったか?」


そこには何かが当たってできたような傷があった。周りには当たるようなものもないので少し不思議に思っていた。


「なんかあった気がするんだよなぁ」

「やべぇ全然思い出せねー後で聞いてみるか」


一旦後回しにし自室に戻ることにした。そして自室に戻ったあと少し疲れていたため夕食の時間まで仮眠をとっていた。その時潔は自分の幼少期の夢を見ていた。


当時家に祖母が頻繁に訪れていた。

この日にも祖母が来ていたみたいだ。

だが出かけているのか両親は2人とも居なかった。潔は祖母が苦手なのか家に祖母と2人だけなことに少し嫌な様子だった。


「おばあちゃん、なんかこわいよ」

「何言ってんのさなんも無いでしょう」

「でも、なんかあるんだって」

「はぁもうそんなことして私の気を引いたって何もしないんだからね」

「ちがう…そういうわけじゃないよ…」


潔は昔から五感が鋭くまだ降ってすらいない雨を予測し泣いていたくらいだ。それ故にいつもどこから聞こえているか分からない音や自分だけにしか見えていない小さな虫などに怯えまくっていた。祖母はそれを信じず潔がいつも嘘をついて自分の気を引こうとしているのだと思っていた。


「あーもううるさいわね!!」

「あんたももう小学生になるんだからうだうだ言って泣いてないでシャキッとしなさいよ!」

「ごめんなさい…」

「早くどっか行きなさいよ!!!」


大人しくリビングを出て扉を閉めて自室へ行こうとしたその時耳の良すぎる潔は祖母のある発言を聞いてしまった。


「毎回毎回変なこと言って気持ち悪い」

「なんであの子はあんななのかしら」

「他のお宅の孫は可愛いのに」

「はぁあんなんじゃなくてもっと可愛げのある孫が欲しかったわ」


その言葉を聞いた途端潔の目から涙がこぼれてきた。バレないように声を押し殺して泣いたりすぐ泣きやもうとしたりしてみたが一向に泣き止む気配がない。そんな時ガチャっと玄関が開いた音がした。潔は急いで自室に行こうとしたが泣いているところを帰ってきた両親に見られてしまった。


「よっちゃん!!どうしたの?何かあったの?言ってごらん?」

「お父さんたちがいるからな大丈夫だぞ」

「なにもないよ…めにごみがはいったの」

「よっちゃん私たちはなんにも責めたりしないよだからね何があったか言ってくれる?」

「ほんとになにもいわない?」

「あぁ父さんたちは何も言わないぞ約束だ」


潔はその言葉を聞きさっきあったことをぽつりぽつりと話し始めた。すると温厚でなんでも許してくれた2人がいつものニコニコ笑顔ではなく鬼のような形相になっていた。


「世一ありがとう話してくれて」

「お父さんちょっとおばあちゃんとお話してくるな」

「お母さんも行ってくるからお部屋で待っててねよっちゃん約束よ」

「うん…」


それから数分後何かが当たるような大きな音と怒鳴り声のような大きな声が聞こえた。何かあってるのかと心配で潔は約束を破りリビングを見に行ってしまった。リビングの前につき少しドアを開け覗いてみるとそこには大きな声を張り上げ今にも手を出しそうなお父さんとものを投げて同じように大きな声で何かを言っている祖母、その2人を止めつつ祖母に対して怒鳴っているお母さんが見えた。潔は自分があんなことを言ったせいで喧嘩をしているということを理解してしまった。潔は自分のせいという罪悪感と目の前で起きていることへの恐怖心で先程よりさらに涙が出てしまった。すぐに自室に戻り布団に潜り泣いて疲れてしまったのか寝てしまった。

そこで潔は夢から覚めた。



「ん、今の夢って…」


潔は自室へ戻る前に見た壁にある傷を思い出した。


「そうだあの傷」

「なんで忘れてたんだろ」

「あの時だあの時できた傷だ」


完全に思い出した途端潔の目から涙が出てきてしまった。あの時とは違う涙が。


「あぁそうだあの時父さん母さんは俺のために怒ってくれたんだ…」

「いつもあんなに優しい父さん母さんが俺のために…」


なんて自分は幸せ者なんだろうなんて愛されて育ったのだろう潔はそう思った。今までずっと自分のことを普通すぎると平凡でなんの取り柄もないと思っていた。だけどたった今そんな自分はいなくなった。なぜなら……





こんなにも自分のことを愛してくれる自慢の両親がいるからだ。

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