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宇宙海月と私達

第2話ー女の子と鍵ー


◇◇◇


「さて!腹ごしらえもしたし、出発するヨ〜!!」

「ゴー!」

「…ご、ゴー…!」


……ここって本当に無機質な感じ…

どこかに何か…


ゴトッ

「うわぁぁああ?!」

人の声…?!

「…向かってみましょう!!」


◆◆◆


私達は声にする方へ走って向かった。


「っ…居た‥!」

そこに居たのは一人の女の子だった。

物が落ちてきて下敷きになりかけている

「…ちょっと今からどかすのでなるべく動かないでいて下さい‥翠蘭さん!透羽!一緒に持つよ、!」

「よっ……」

「…これで動けるネ?何処か怪我とかしてないカナ?」

「あっ、だ、大丈夫ですっ…ありがとうございました…っ」

「人間困ったときは助け合いだよ」

「ところで名前って…」

「あっ、私は七海綾芽‥です、」

「私は透羽!宜しくね!で、こっちが彩晴で翠蘭さん!」

「よ、宜しく‥デス……」

「……綾芽チャンは何かこの世界について知ってることとかあるカナ?ワタシ達今探してるネ…」

「……申し訳ないですが何も…」

「やっぱりすぐには脱出なんて出来ないか〜…」

「脱出…向こうに扉がありましたけど…」

「えっ?じゃあ、行ってみようよ!綾芽ちゃん、どこらへんにあった…?私達と一緒に冒険、する気はない?」

「…!あ、あります……!付いて来て下さい‥!」


◆◆◆


…歩いて8分ほど。景色は特に変わらない。相変わらず無機質な建築構造になっている。

建築…?建築か…


綾芽ちゃんが突然立ち止まり、指を指す


「….ここ…ですね…」


指差された方を見ると壁と同じようなデザインの少し大きめの扉があった。


「開けちゃうヨ?」

ガチャ…


私達は部屋へと足を踏み入れる。

そこはとても広いプラネタリウム…とは違う、いや、そうかも知れない…..

でも、投影機みたいなものはない…な


「ねぇ透羽、ここってプラネタリウムとか、そういう類のものなの?」

「そうだとしたら結構珍しいタイプかも…でも投影機、無いし……」

「確かに普通に思うような場所ではない…かも…」

すっごいふかふかそうだな…このソファ…というかデザインがめちゃくちゃこの世界と合ってるな‥

売ってたりしないかな…..

なんて呑気なことを考えていた。

「あの…….これって……」

綾芽ちゃんが何かを差し出す。

「…鍵…と、地図…かな‥?」

「啊…多分この宇宙船の地図だと思うケド…?それで、バッテン印のところでこの鍵を使うのカナ?」

「そうっぽい…..行ってみる?」

「、そうですね…!」

「それじゃあ行くヨ〜!」


◆◆◆


「ここカナ……?」

そこは今までとは違う建築方法だった。

無機質は無機質だが、アンティーク…というのか、ヴィンテージというのか……古びた扉が私達を迎える。

「今までとは違う…雰囲気を感じますね…」

「綾芽チャン‥扉開けるのお願いヨ〜」

「あっ、はい‥!」

カチャカチャ……ガチャッ‥ギィィ


入るとそこは大図書館…紙とインクの香りがしてくる。

歴史で見るような本から中世のゴツゴツしたような本など、いろいろな種類の本が並んでいた。


「…ここに何か脱出にヒントとなるものがあるのか…?」

「…うーん……まぁ、でも…ここになかったら何処にあるのか…」

「手分けして探す…しかないな…」


それにしても広いな…本が好きな人にとっては夢のような場所…なんだろうな……探し物をするとなると骨が折れるけど…

私は数冊本を手に取りページをめくってみる。

……なんて書いてあるのか分からないや…特に何も挟まったりしてないし……

早くも心が折れそうだ…


「…?!透羽!!なんか挟まってる!!」

「え?」

「これ…さっきと同じ地図…だよね…」

「多分…?あ、綾芽ちゃーん!!」

「…な、なんでしょう」

「これってさ…」

「あー…また違うところに行くパターンですね、これ…」

「やっぱりか…….でもさ、これって絶対仕掛けられてるよね……誰が何のためにやってるんだろう…?」

「…他にもなにか無いかもう少し探してみませんか?なにか鍵となるものがあるかもしれないですし…」


◆◆◆


「嗯嗯…成程ネ…」

「?翠蘭さん…なにかありました?」

「啊…チョットこの世界について分かっちゃったカモ…」


続く

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語彙力が神ですねぇ…(?)続き楽しみにしてます!

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