テラーノベル
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中学に入ってから三回目の春が始まろうとしている。
今は、国語の授業。私は、窓の外を見つめていた。
憂鬱な授業。媚び諂う先生。上辺だけの友人。皆、笑顔という名の仮面を付けて私に近寄ってくる。
心の内を開けるくらい信頼できる友人は、私にはいないだろう。
なぜ父が社長というだけで、
こんなふうになってしまうのだろうか。
家でも、「勉強を怠るな」「友達を選べ」「社長令嬢としての矜持を
忘れるな」などという決まり文句を言われる。
昔、小学6年生の時に、「もう勉強なんてしたくない」と
反論したら父に、頬を叩かれ説教が一時間も続いた。
だが、叩いた時の父の顔が少し泣きそうだったのを今も覚えている。だから、父の事は、あんまり嫌いになれない。
先生が上の空になっていた私を当ててきた。
「夢咲さん。では、10〜11ページを読んでください」
私は、立ちながら「はい」とだけ答え、読み始めた。
読みを割った所で座ろうとしたら、椅子がなくて尻餅を
ついてしまった。多分、私の悪口をいつもコソコソと言っていた、
女子三人組か?。
授業が終わったあとあの三人組が叱られていた。
私は、あの三人組のことが好きだったけどな。
他の人たちと違い悪口を言ってくる。三人組に言われる言葉を、
私は、心のなかでで密かに嬉しく思っていた。
次は、数学の授業だ。私は、準備をして席についた。
また憂鬱な授業が始まったと思いながら、私は、ある考えが
頭の中に浮かんだ。よし!今すぐ作戦実行だ。
「先生、体調が悪いので保健室に行ってもいいでしょうか。」
まぁ、こう聞いたら先生からの答えは、「はい」だろうな。
思った通り、先生は、すぐに、「はい」と言った。
私は、廊下へ出たらすぐに屋上に続く階段を登った。
屋上の扉は、いつも鍵が閉まっているが長年使わなくて、
錆びついて壊れたことを、私は知っている。
扉を開け、進んだ。そして空を見ていた。
「へぇ、天才が入る高校にスカウトされている優等生も
サボるんだな。」後ろから声が聞こえ、振り向いたら、
そこにいたのは、学校一の不良だった。
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ねらち
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コメント
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第1話、拝読しました。主人公の「社長令嬢」という立場ゆえの孤独と、それでも父を嫌いきれない複雑な心情が、とても繊細に描かれていて惹き込まれました。悪口を言ってくる女子三人組を「好きだった」という一文に、彼女の独特な価値観が滲んでいて、ぐっときます。屋上で出会った不良くんの登場、ここからどう距離が縮まっていくのか、すごく気になります。続きが楽しみです🌷