「空ちゃん、あのね私、病気なの。」
「え?治るよね?」
「治らない。」
「あ、、、」
「上手く話せないかもしれないけど、ごめんね。」
「うん ゆっくりで、大丈夫」
「ありがとう」
「うん」
「私ね、病気になる前は、生きてる事がすごい楽しかった。嬉しかったの。友達もいて、みんなで遊んで、すごいね、楽しかったの。」
(友達、、か、、、)
「でもね、病気になってから、友達と遊べなくなったの。そしたら、誰からも連絡とか来なくなっちゃってさ。なんかもうね、どうすればいいのかも分からなくて、後悔とか多くて、死ぬのが怖いって、思っちゃうんだよ。まだ、やりたいことは沢山あるのに、死にたくないのに、いつ死ぬか分からないのが、すごく怖くて。その日が過ぎるとね、今日死ぬのかなとか、明日死ぬのかな。とか、色んなことを考えちゃうの。私はね、まだ、生きていたいの。色んなことを、やりたいの。やってみたいこととか、行ってみたいところとか、いっぱいあるの。でも、いつ、何があるか分からないのが嫌なの。」
「毎日ね、私の世界はね、真っ暗なんだよ。外にいる人は、みんなキラキラしてるのに、私は、キラキラしてないんだよ。悲しいの。悔しいの。辛いの。助けて欲しくても、誰も私を、助けることは出来ないの。だからね、もうどうすることも出来ないの。」
「でもね、空ちゃんと会って、少しだけ、真っ暗な中に、ほんの少しだけど、光が入ってきたの。空ちゃんが羨ましいなって、思う。」
「でも、空ちゃんにもなにか理由があるんだよね。」
「初めはね、生きられるのに、なんで死のうとするの?って、すごい思った。でも、なんかね、病気の人だけが辛い訳じゃないよね。って、思うようになってきたの。」
「だからね、空ちゃんの事を教えて欲しいの。」
「話してくれて、ありがとう 次は、私の番だね。」
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