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とある世界、とある街の研究室の一室にて、6人の少女と少年が捜し物をしていた。その少年少女達は、
──絹のような白髪、1部だけ水色に、瞳は海を思わずかのような瞳の少年。
──銀色の髪をたなびかせ、瞳は空を埋め込んだかのような少女。
──ふわりとした白髪を下ろし、瞳は力強い印象を与える少女。
──眩しい黄色の髪に、1部だけ燃えるような赤。瞳はとろりとルビーを溶かしたような赤い瞳の少年。
──眩しい金髪に、瞳は燃えるような赤色の瞳の少女。
──若葉のような髪を流し、流した髪を残しつつ、2つ結び。瞳はアメシストのような鮮やかな紫色の瞳の少女。
「ねぇ、“博士”の捜し物ってここにあるの?」
そう白髪の子がスマホに向かって聞くと、スマホがピコンと光る。
『そうそう!そこに捜し物があるらしいよ〜』
と、スマホに1人の少女とも、少年とも見える子が映り込む。
──黒いふわふわした髪を2つ結びにし、赤い瞳がころころゆれる少年とも少女とも言える子。
その子を入れて7人は、現在、“博士”の捜し物を探していた。
“博士”は彼らの父親と友人関係で、幼い頃から知っていた。
現在、博士は研究をしつつ、彼らに勉強を教えていた。
ふと、ぽやんと天井を見ていた金髪の少年は、完封されている何かに気づく。
「?」
彼は首をかしげ、それを手に取った。丸いボールのようなものだ。それをクルクルと見渡していると、
「なんか見つけた?」
「わぁっ」
ひょこっと背後から現れた白髪の少女に、金髪の少年は驚きの声を零し、それを床に落としてしまった。
ガシャンッ・・・
その途端、突然渦のようなものが吹き荒れた。
「「「!?」」」
✵✵✵✵✵
バタバタと走ってくる音が聞こえた。
バンッ
「なんの音ですか!?」
と、ドアを勢い良く開けた。
中性的な顔立ちに、中性的な声、髪はくせっ毛に1部だけ重力に逆らうようにピコンッと跳ねていた青年、皆が呼ぶ“博士”が現れた。
そして、ルビーのような赤い瞳。
その部屋へ入ると、そこには・・・
──誰も、いなかった。
博士はキョロキョロと見渡していると、足元にコロリと先程の丸いボールが転がってきた。
「・・・まさか」
と、博士は零した。
✵✵✵✵✵
先程の時系列より、昔の時間。昔の出来事。
そこでは、学校らしきところで7人の生徒がいた。すると、
「すまなーいっ!!!」
と、ドアをぶち壊して先生が入ってきた。
「おいーっ!!すまない先生!!なんで壊すんですか!!」
「いやーっ!すまない!!」
と、すまない先生と呼ばれた先生は笑う。それに、その先生にツッコミを入れた彼も、クラスメイトもくすっと笑った。
ブゥンッ
「「「ん???」」」
突然上に穴が空いていた。皆が顔を上げると、
「「「「「うわぁ!?!?!?」」」」」
と、穴から何かが降ってきた。
すまない先生やブラック達は警戒しながら、近づくと、
「痛た・・・」
ふと、その落ちてきた煙の中から、1人の少女が顔を出した。
その少女を見て、すまない先生は目を丸くした。
その少女は、髪色と目の色は違うが、“彼女”にそっくりだったのだ。
「・・・エウリ?」