優子は悪鬼に追いかけられていた。
「やめてー!」悪鬼に腕を掴まれた優子は引きずられる。
ズルズル。すると札が飛んできて悪鬼の腕を切った。
「大丈夫?」まるでS嬢の様な格好の青年が現れる。
「ええ…。」と小声で起き上がり土を払った。
「妾は西園寺花丸陰陽師だ。」は名乗り出した。
「私は優子。」優子も自己紹介する。
二人は廃神社に身を潜めて息を殺す。優子は花丸の格好に度肝を抜かれるが真剣な顔で悪鬼の様子を見る。
「優子絶対に見てはいけんぞ。」そう言って前へ出て悪鬼に向かって短刀を振るった。
悪鬼は華麗に避ける。
優子は目を瞑って祈った。
花丸は息を切らしながら悪鬼と戦う。
優子が目を開けると悪鬼は居なくなっていた花丸は妖艶な笑みで優子の顎を掴みあげ「優子安心しろ。」と口を寄せる。
優子は慌てて避けて頭を下げてそそくさと逃げた。
花丸はは肩をすくめたが手を振って見送った。
翌朝優子が学校へ行くと花丸が待ち伏せしていた。
「西園寺さん!?」
「やぁ通学路だったなんて。」
花丸はにこやかに言う。
「まぁ大学生なんで…。」花丸は自分の股間を付けて「また悪鬼が現れるかもしれん。」と警告した優子は目を丸くしてびっくりした。
2話へつづく
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