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お粥を温めている音が風香の部屋のキッチンで静かに音を立てており、俺は風香に温まったお粥を皿に入れ、その上に鮭のフレークをのせた。風香曰く、熱や風邪で休んでいた時は母親がよく作ってくれていたらしい。
母親か…、俺はばあやの愛情と女中達に育てられたからよく分からねぇけど。💦(俺が熱になった時とかはよく女中の1人が倒れて、その時は大変だったけどな。💦)
俺がそう思い乍、風香にお粥とお茶を手渡し、風香はお粥を口で冷ました後、そのまま口の中に入れた。彼女の唇は、近くで見てもとても柔らかそうであり、何だか独り占めしたいような気がした。てか、何変なことを考えてんだよ俺。正気になれよ俺!///俺がそう思っていた時だった。
風香「熱っ!!💦」
俺は風香が熱がっていたのを見て、冷えたお茶が入ったコップを風香に手渡した。どうやら、風香は猫舌だったみたいだ。
悟「風香、大丈夫か!?💦」
手渡したコップを受け取った風香は、お茶をそのままグイッと一気に飲んだ。そんなに熱かったのだろうか、そのままコップに入ったお茶を飲み干してしまった。
風香「うん、らいひょうふ(大丈夫)だよ…。💦」
悟「わりぃ、温めすぎたかもしれねぇ。💦俺が代わりに冷ましてやろうか?💦」
俺がそう言うが、風香に否定されてしまった。大丈夫なのか本当に?💦
風香「ううん、平気だよ…。もし悟さんに伝染《うつ》ったりしたら悟さん嫌でしょ?」
風香にそう言われ、俺はまた心に思っていたことを言ってしまっていた。いや、言ってしまったというのが正しいかもしれない。
悟「それもそうだけどよ…。俺はお前の方も不安なんだよ。/// 」
風香「ゑ?な、何をまたそんな…。///💦」
口にした俺は、不意に目を逸らした。風香は両手を頬に当てた。「どうした?顔赤くなってるぞ?w」とからかいたい気持ちもあったが、今はそんなことを言えは出来なかった。その場の空気が気まずくなってしまったことに直ぐに気付いた俺は、「わりぃ、今のことは忘れてくれ。💦」と彼女にそう言った。そして、風香がお粥を食べ終わって少し落ち着いたところで、俺は風香に聞きたいことを話した。
悟「なぁ風香、聞きたいことあるけど良いか?」
風香「良いけど聞きたいことって…?💦」
悟「さっき言っていた風香が俺に対して怒ったことだよ。過去に何があったんだよ。」
俺が聞くと、風香は暗い表情をした。まるで思い出したくもないような表情で俺にこう話してきた。本当に何なんだ?
風香「悟さんは、誰かに虐められたり馬鹿にされたことってある?」
風香にいじめのことや馬鹿にされたことについて聞かれ、俺は否定をした。
悟「いや、俺は虐められたことも馬鹿にされたこともねぇよ。それがどうしたんだよ。」
俺がまた質問をした後、風香は更に暗い表情をした。この後、風香から何も言えず無性に悲しくもなるような話を聞くとは俺は思ってもいなかった。