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14 - 第13夜 至極色の愛

♥

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2024年11月14日

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〈shake side〉


なかむがくれた暖かい光は次第に騒々しく激しい光へと変化した。 あまりの眩しさに目がガンガンするものだから瞼をあけるとそれはきりやんが俺を守るための光魔法のものだった


Sh 「なかむは、? 」


Kr 「様子がさっきからガラッと変わって今は落ち着いてるみたいなんだよね」


みんなが見ている方へ目をやると、2粒の濁ったルビー色は鮮やかなブルートパーズへと変化していた。それでもまだ悪魔の気配が感じられるため油断はできないな


Kn 「今がチャンスだと思うから次行こう」


Sm 「俺行く?」


Kr 「いっておいで」


…………………………………………………*

〈smile side〉


提案した作戦がうまくいきそうで少し安堵した

みんなはどんなことを話したのだろう。

戦っててあまり余裕が無かったのもあるけど、

何だか聞くのは違う気がしてみんなお互いの話したことを聞き出すようなことはしなかった。


目を開けるとそこは見覚えのある場所だった


Sm 「天国、、?」


Nk 「天国なわけないじゃん笑」


そう言って後ろから笑いかける彼の姿を見ると安心すると共に不安感も拭いきれなかった。

、、、だってあの夢の続きは。


Nk 「久しぶりだね、スマイル」


Sm 「、、ん」


互いに距離感を見計らっているのか、不慣れなこの挨拶に俺は短い返事をする


Nk 「ごめんな、急にいなくなって」


Sm 「別に、怒ってないよ」


きっとこの会話はきりやんともシャークんとも交わしたのだろう。そこまで深掘りする理由はなかった。

普段から哲学的なことを考えるくせにこういう時に言葉として形作るのが得意じゃないからどんな風に伝えればいいかわからない

何となく気まずい時間が流れるなかその雰囲気から連れ出し切てくれたのは彼からだった。


Nk 「スマイルは俺の愛について

どう思った?」


どうって、、俺はしばらくの間をおいて彼にいちばん伝わりやすいような言葉を一つひとつ選択していく


Sm 「みんなはなかむの考えとは違ったみたいだけど、」


Sm 「俺は痛いほど理解できた」


Nk 「、、それは意外だな」


鼻から息を抜くように軽く笑う彼は俺の言葉を聞いて何を感じたのだろう

なかむがつくってくれた今しかないこの機会を有効に活用すると決めた


Sm 「俺の闇魔法は故意なく人を傷つけてきたから、」


Sm 「だから次第に人を傷つけないために周りから距離を取るようになった」


Sm 「それは物理的距離から、精神的な距離感まで。」


魔法が使えないことによって人を傷つけてしまうと感じたなかむと、魔法があることによって人を傷つけてしまうと思った俺。

悩みの種は違くても何か共感性がある気がしてどうしてもほっとけなかったんだ

なかむは俺の話を静かに聞いてくれていた


Sm 「その悩みがなかむと似ている気がして

共感できる気がした」


Sm 「俺はなかむの感じた痛みも悩みも聞きたい。一緒に共有したい」


Sm 「それでなかむのその苦痛までも大切に愛したいんだ。、、、変かな」


もっと俺の気持ちが鮮明に伝えられる言葉があったのかもしれないが、ぴたりと合うピースを見つけるのが難しい

俺は伝わっているか不安になってなかむの顔をのぞみこむ

するとそっと俺の手を握る彼。

その手は定まらない覚悟と不安が感じられた


俺は彼に近づいて、肩を寄せ合った


Sm 「別に全部話せなくてもいい

でも、話して楽になることもあるでしょ」


彼の手を親指で摩りながら俺は彼の言葉を待つ

しばらくして、彼はその手を力強く握りしめてひとつ大きな呼吸をした


Nk 「最初の頃は、こんなこと考えもしなかった、」


そして彼は過ぎていく日々に目に見える自分の無力さ、培う知識に反して活用できないもどかしさに襲われ、いつしか灰色の世界になっていたと明かしてくれた。


Nk 「みんなといる時は世界があったかく感じるんだ。でも逆に眩しすぎるって感じる時もあるよ」


かなり長い間、彼ひとりで悩みを抱え込ませてしまっていたらしい。

みんなとは一緒にいたいけど、いたくない。と語る彼は俺、わがままでしょ?とわざとらしく笑った。


Nk 「でも今回みんなの元から離れたのは、

一緒にいたくなかったからじゃないんだ」


Sm 「うん。大丈夫ちゃんと伝わってるよ」


Nk 「ありがとう」


まだ何かを抱えてるように見えたけど、深掘りしすぎるのもかえって不快感に変わることもあるから、最後に遠回しに彼に伝える


Sm 「話きけてよかった、でも 悩みは共有したからといって完全に解消されるものじゃない」


Sm 「その抱えてる悩みすらも自分の一部だと俺は思ってる。愛てあげることも必要だよ」


届いただろうか、


俺の思う愛はみんなが思っているようなピュアで綺麗なものじゃない。 濁っていて、一歩間違えれば恐ろしい形へと変貌してしまうから、

俺のものは言葉にしていいような美しさではないんだ。だからあえて言葉にはしなかった


Nk 「ひとつお願いしていいかな」


Sm 「なに」


Nk 「俺がもし暴走して俺じゃなくなったら

その苦痛も一緒に連れて行ってくれる?」


俺は呆れたように笑みをこぼし彼の頬を撫でる


Sm 「もちろんだ」


Sm 「なかむも俺のこと愛してくれるかな」


Nk 「、、、あたりまえだろ」


あえてはっきりとした形にはせず、それでもお互いにその言葉の意味は理解していた

これはいわば遺言とやらであろう。なかむが死ぬか俺が死ぬか、どちらにせよ残った方が互いの苦痛までもを愛してやろうというなんとも歪んだ愛の約束。

まあ、お互い死なないことが望ましいに決まってる。

その時はちゃんとした言葉にして伝えよう


なかむが行かないでと言わんばかりにか細く俺の指先を捕える。

俺は最後の希望を託して、彼の元を離れた


Sm 「あっちで待ってる」


…………………………………………………*

〈kiriyan side〉


スマイルがいっている間は特に悪魔が動くことはなかった。

なかむはルビーとブルートパーズをひとつずつ瞳に宿しながらぼーっとしていて会話を試みることはできなかった。


Sm 「、、ん」


Kr 「おかえり」


目を覚ますスマイルの姿に優しく声をかけ、

少し緊張した空気の中なかむの様子を伺う


Nk 「っ、、は」

ドサッ


急に膝から力が抜けたように倒れ込む彼の瞳は

美しく透き通ったダイヤモンド色に染まっていた。

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