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この物語はフィクションです。.
(一人称がぽろぽろ変わります)
12月といえば、寒くて、クリスマスで有名。
みんなは喜ぶんだろうけど、あたしは喜べない。
小学生の頃のあたしにはあたしのサンタクロースがいた。
それはね、親友のさっちゃん。
おめめが大きくて、こえも高くて、髪はさらさらなの。
どう?かわいいでしょ。
クリスマスはいつもさっちゃんとプレゼントを交換してたの。
サンタクロースのプレゼントなんていらない。さっちゃんは私のサンタクロース、私はさっちゃんのサンタクロースなの。
でもね、さっちゃんはクリスマスの日に、事故にあったみたい。
私とケーキを買いに行った時、寝ていたトラックの人がサッチャンヲヒイタノ。
その人はニゲチャッタンダ。
私は無事だったよ。でも、さっちゃんは倒れてたの。
病院に行っても、返事はしてくれない。
その日から私はベットで寝込むようになったの。
いつかはサンタクロースが、
さっちゃんが私の事迎えに来てくれるんじゃないかって、しんじてた。
でも、さっちゃんは2年待っても来なかったのよ。
カーテンから差し込む光さえ、さっちゃんの顔が見えて拒否するようになったの。
いつも夢にはさっちゃんが現れるの。
何も言わずに。私の方を見るだけ。
でもね、私が中学生の頃、新しいお友達ができたのよ。
その時ね、学校へ行こうと思えたの。
そして、学校に行ったその次の夜、またさっちゃんが現れたの。
いつもとは違って、微笑んで、「アリガトウ」って言ってくれたの。涙を流しながらね。
私が寝込んでいる時は、なんだか暗いお顔をしていたの。
それは、私がひとりぼっちだったからなのね。
それに気付いた時、私はさっちゃんに夢の中で抱きついたの。
その時、さっちゃんは「今までありがとう、みっちゃん」
って、言いながら消えたの。
消えた時に夢はすぐに終わった。夜中の2時に目が覚めて、また寝たの。
その時、2年ずっとさっちゃんは夢に出ていたけど、もう夢に出なくなった。
その日から、今に至るまで。
ありがとう。さっちゃん。大好きなさっちゃん。私のサンタさん。
元△△小学校、4年4組 松本 みゆ
ここで彼女の日記は終わった。
終