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紫 × 水
地雷さん 🔙 推奨
「 … 無理 。 」
俺はスマホをベッドに放り投げる 。
「 マジ Lv . 30 から上がんねぇわ 」
通話越しに愚痴を零すと 、 イヤホンの向こうから水が笑う声が聞こえてくる 。
『 え ーー 、 もう諦めんの ー ? 』
「 経験値足りなさ過ぎんだよ … 」
一瞬黙り込んだ水は 、 それから悪戯っ子のように笑う 。
「 じゃあ 、 明後日までに Lv . 100 いったら付き合ってあげる ♡ 」
『 … は ? 』
なんだコイツ 。 鬼か ? 鬼だな 。 いや鬼に失礼か ?
『 頑張って ーー ! ! 』
マジか 。
「 … 分かった 」
『 え ? 』
「 約束な 。 」
『 いやいや 、 本気にしないで ____ 』
水が言い終える前に通話を切る 。
そして俺はまたスマホを手に取った 。
こちら水 。
あれから紫くん 、 全く返信しなくなったんやけど 。
その時 、 ピコンッ と通知が鳴った 。
『 Lv . 100 行ったけど 。 』
Lv . 100 のスクリーンショットまで添えて 。
「 … え ? 」
「 え ???????? 」
『 もしも ー し 。 生きてる ? 』
紫くんが笑いながら discord のサーバーに入ってくる 。
『 … 約束は ? 』
「 冗談のつもりだったんだけど ?! 」
『 俺は冗談だと思わなかったし 』
「 普通はそこまでやらないじゃん !! 」
『 水が言った 。 』
… 仰る通りです !!!!!
『 約束守れよ ー 』
仕方ないなぁ 、 と水は笑う 。
「 … 分かったよ 、 紫くんと付き合う !! 」
『 … マジ ? 』
「 約束したもん 」
『 はは … っ 、 マジか … 』
珍しく本当に嬉しそうな声の紫くん 。
「 … でも 、 条件追加ね ? 」
『 何 ? 』
「 水のこともちゃんと Lv . 100 まで理解すること ! 」
紫くんが画面越しに苦笑する 。
『 上等 。 … つ ー か 、 それなら一生掛かってもいい 』
「 な … っ !! 」
画面の向こうで照れる水が容易に想像できる 。
ごにょごにょと何やら照れ隠しをしている水の声を聞きながら 、 俺はゲームを閉じる 。
Lv . 100 になって手に入れた 1番 の報酬は 、 ゲームの称号でも装備でもなく 、 水だった 。
コメント
3件
ぐふ 🥰🥰😘🥰😻🥰😘🥰😻🥰😘🥰😻🥰😘🥰 - ありがとう世界 - 生きてて良かった 🥹🥺🥹🥺🥹🥺🥹 ぽまえ天才だね 𝑲𝑰𝑺𝑺
読了しました〜!🥀 紫くんの「Lv.100いったら付き合って」って水ちゃんの軽いノリの一言を本気で達成しちゃう執着心、めっちゃ好きです…。「約束守れよ」って言いながら照れてる水ちゃんも可愛いし、最後の「Lv.100の報酬は水だった」ってオチが重すぎず甘すぎずで最高でした🤍 2人の距離感がゲームとリアルを行き来してて、読んでてこっちまでドキドキしました。続き、気になります〜!