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練習
「早く起きろーーー!!」
彼の声に目を覚ます。これが毎日のルーティーンと言っても過言ではない
「いつまで寝てるつもりだ!?」
「まさか、昼まで寝てるなんてないだろうな?!」
「別に昼まで寝ていたっていいだろう。それに、君にデメリットはない」
「君ってやつは!僕が作った朝食を食べたくないのか?!」
「なら最初からそう言えば良かったんじゃないのか?」
「………….。朝から不機嫌にさせるなんて..どんな悪趣味をしているんだ….」
「君はいつも不機嫌だろう」
「いいからもう起きろ!!!僕はもう仕事に行く!」
(ぷんすかぷんすかと俺の部屋を出ていった。ドアはもう少し優しく閉めた方がいいんじゃないか?それにメラックと自分の鍵を置いて言っている。両手剣だけを持って行って一体何がしたいんだ?もしかしたらメラックが楽になるように修行でもしにいったのか?)
❖
(最悪だ。勢いでアルハイゼンの部屋からでていったものの….鍵とメラックを置いてきてしまった…。僕は何がしたいんだ?「ただいまー!」なんて取りにいくのも嫌だし。
今日本当は仕事なんてない。
いっそのこと修行にでも行くか?いやいやいや、両手剣すら自分で持てないひ弱な僕だぞ?無理に決まってる。
…………………酒にでも溺れてるか?)
脳内カヴェA「いや、悪くない考えだ」
脳内カヴェC「二日酔いで辛いのは自分なんだぞ?」
脳内カヴェB「忘れ物を取りにやっぱり家に戻るか?」
ダメだ。全部良くない。でも結局あいつに会うんだ、そうだ。僕が悪かったって。
❖
(暇になってきたな。そこらにある長編小説は全て読んだからな。散歩にでも行ってくるか。それに、ちょうど食材を切らしていた。本も買っておくか。メラックは…家に閉じ込めておいたら可哀想だろう。連れていくか。)
「メラック、お前の相棒に置いていかれたのか。散歩に行くか?」
「ピポ!」
❖
(どうしよう。もう家に戻るか?
よし。心の準備は出来た。行くぞ!
飛び出た場所はあんまり遠くじゃなくてよかった…..過去の僕を褒めてあげよう!)
(よし、着いたか。僕のℳ𝑦.𝑯𝒐𝒖𝒔𝒆へ! )
「ただいまーーーー!」
自分の声が響いたその家にはどこからも返事はなかった。
(そういえばあいつの部屋に鍵とメラックが…..)
あれっ…..?
居ない
もしかして誘拐されたとか…..?
(あいつも…..散歩か?それにしても家の鍵を締めないなんて。僕に対しての気遣いか?)
【どごぞのある配膳はただ閉め忘れただけだった。】
「はぁ、なんて僕は不運なんだ…..トイレ行こ。」
キィィと、ドアの開く音がした。
「君仕事は?」
「うわぁ!急に出てくるんじゃない!」
「仕事は…..えっと…..」
この後散々抱かれたとさ