テラーノベル
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「テスト作りなんて口実ですよ。まぁ作ろうとは思ってるんですけどね」
「本当は何が目的だ」
何とか呉宮先生を家に呼ぶことが出来た。テスト作りの手伝いなんて真っ赤な嘘で、本当はあのデート事件について聞くつもりだった。
「あの遊園地の件です」
「はぁ…あの様子からして全部聞いたんだろ?」
「あんな口実作らなくても、普通に誘えばよかったじゃないですか」
「……俺に出来ると思うか」
「直接言うのが苦手ならメールアプリとかから始めて見るのはどうですか?」
「俺は誘うことひとつでも色んなことを考えるんだ」
「断られた時どうしようとか、行く先が気に入ってくれなかったらどうしようとか」
「そんな心配しなくていいんですよ。好きな時に好きな場所に誘ってください。今日みたいにゆっくり家でもいいですし」
「あ、やっぱり流石に毎日はきついかも…」
「自意識過剰か、そんな頻度で誘うわけないだろ」
「先生の前では自意識過剰で居させてくださいよ」
「何がしたいんだ?用もなく呼び出したんならもう俺は帰っ」
荷物を持って立ち去ろうとする呉宮先生の腕を掴んで止める。呉宮先生は驚いた様子で振り向いて立ち止まった。
「待ってください、用はあります」
「?」
「さっきのこと、誘い方を注意したかったわけじゃないんです」
「あの…嬉しかったです。呉宮先生と遊ぶの楽しくて、お礼がいいたかったんです。」
面と向かってお礼なんて恥ずかしい。今まで散々恥ずかしいと思われるようなセリフは言ってきたはずなのに。呉宮先生の腕を掴む俺の手が震えてる気がする。
「まぁ…俺も少しは楽しめたな」
「本当ですか!?」
「声がでかい」
無愛想な呉宮先生の顔が緩んだのを見られてつい調子に乗ってしまった。何をしたら地雷になるかとか、まだわかっていない部分があるし気をつけて発言をしないと。
「もしあれが個人的なお誘いだってわかってたら続きもしてたんですけど」
「…」
少しの硬直を挟んで呉宮先生の頬が紅く染っていく。〝続き〟の意味を理解したらしい。
「どうですか?」
「…長引かせるなよ」
「それは呉宮先生次第ですよ」
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「今更ですけど何着ても似合いますね」
「そうか?」
普段とは違う印象を持たせる呉宮先生の私服ゆっくりと脱がせていく。焦らすように目を見つめながら体のラインをなぞっていくと、恥ずかしいのかすぐ目を逸らしてしまう。
「ここ自分で触ったことあります?」
「っ、んない…」
「の割には結構♡」
指の腹で胸をいじると意外にもいい反応が返ってきた。ここで感じるようになるまでにはそんなに時間がかからなそうだ。
「後で触ってあげますね」
一旦ここはお預けにして下に手を伸ばす。
「あれ?後ろ準備してきたんですか」
「………」
「俺にこういうことされるの期待してて家来たの?」
「…ちが、」
「本当に?一人でただ弄ってただけ?」
「…♡♡」
「耳元で指摘されて気持ちよくなってんの?Mじゃん」
「ん、ぅ♡あっ」
呉宮先生が軽く身体をふるわせている。射精せずに脳イキしてしまったのかもしれない。
さっきまで冷たい態度だったのに今では耳元で囁かれるだけでイってしまうまで弱くなってしまっているという事実に俺自身も興奮している。
「本当のこと教えて下さいよ」
「ほ、本当は冴島にえっちなことされるの妄想して準備してきた…♡」
「ふーん?妄想でどんなことされたんですか」
「ずっと後ろ指でいじられて、辞めてって言ってもやめてくれなかった」
「鬼畜な俺が好きと…。デート帰り甘々えっちのはずだったけど路線変更ね、了解です」
コメント
1件
続き気になります! 次の話が出るまでタヒねませんね!!