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第46話 僕の事。4
…上手くやっていると思っていた。
学校以外では誰とも関わらずに生きていたから。
でも、学校以外だけじゃ駄目なんだ。
僕は見てしまった。
先輩と兄が仲良く喋っている所を_。
先輩は僕の事をあまり話そうとはしていなかった。
それが救いだった。
だけど、現実は上手くいかないものだ。
兄が、気づいてしまった。
僕と先輩がよく一緒にいることを。
兄は僕の事を知らない。
知らないと言うか、顔を知らないだけ。
でも、流石に気付くみたい。
僕が弟と言うことを。
兄はそれを、母に話した。
兄「お母さん…」
母「あら、どうしたの?」
兄「俺にさ、弟っているよね…?」
母「…、どうしてそう思うの、?」
兄「俺の友達が言ってた…。」
母「…でたらめじゃない?」
兄「そんなことないよ、
俺の友達は嘘なんてつかないッ」
母「…あなたッ」
兄「どういうことなのッ!?
お母さんはさ、家にいるあの子のこと危険だって言うけどさッ、
すっごい優しい子だって言ってたよッッ!?!?」
母「そんなのでたらめよッ!!
そんなことを言ったのは誰!?教えなさいッ!!」
兄「嫌だよッッ!!そしたら、母さんなんかするでしょッ!?」
母「…嘘をつくような人となんか友達をやめなさいッッ!!!!」
「バタンッッッ」
この会話は、僕の部屋まで聞こえてきた。
全てが、狂い出したんだ___。
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