『弟みたいで。』
「…え?」
わたしは一瞬何を言われたのか分からなかった
え?弟として?恋愛感情じゃないってこと?
なんで?え?
『ランダルもそうでしょ?』
「…うん。そうだよ」
わたしはその事がショックでたまらなかった
もう一生サトルの顔をちゃんと見れないかもしれない。
今は一人になりたい…
『あれ、ランダルもう起きちゃうの?』
「うん、ちょっと用事があってね」
『そっか、じゃあまた明日ね。』
起きた瞬間涙が出た。
好きじゃなかったんだ。あの言葉も、あの仕草も、全部嘘だったんだ。
そう考えだしたらもっと止まらなくなったから、息を整えるために水を飲もうとキッチンに向かう
『…は?!』
ニェンが泣いているわたしを見て吸っていた煙草を落とした。
『なんで泣いてる?!どこか痛いのか?!』
「痛くない…痛くないけど…」
『とりあえず泣くな…!ご主人様を起こしてしまったらどうするんだ…!』
『ニョン!ニョン!』
ニェンが急いで二ョンを呼ぶ
『は、はいっ!』
◼『こいつどうにかしろ。』
「ぐすっ…なんで…どうして… 」
『大丈夫ですよ…よしよし…』
それから落ち着いたわたしは2人にさっきあったことを話した。
『そうだったんですね…』
◼『だから言っただろ?振られることもあるって』
「うっ…」
『ニェンさん…! 』
◼『…ふん』
「どうしよう…もうこれからサトルの顔見れないかもしれない…」
『うーん…』
◼『てか思ったけど、そいつが本気になるようにお前が頑張ればいいだろ』
「…へ?」
『例えばどういう…? 』
◼『惚れさせるんだよ。努力して。』
『なるほど…!』
◼『オレにいい案がある…』
こしょこしょ…
「…いいかも」
◼『だろ?頑張れよ』
ニェンの案というのは、サトルの前で可愛く振る舞うというものだった
可愛い…可愛い…そうだ!
可愛いと言えば兄さんだ!あの人自称可愛い人間だし!
よし、明日の朝兄さんから可愛いを学ぼう。
コメント
6件
安心しろよ…ランダル… もう元から可愛いやんけ
わわ😢😢もう好きです!楽しみにしてます!