前回の続きです。
🇷🇺「俺は、何がしたいんだっけ…」
ソファに座り込み、頭を抱えたまま天井を見上げる。
昨日の笑いも、薬を使った高揚感も、すべて遠くに消えた。
残るのは、重く、ひりつくような胸の痛み。
手元の小瓶を無意識に握る。
指先に感じる冷たいガラスが、ほんの少しだけ安心をくれる。
それでも喉の渇きと胃のむかつきが、薬だけではどうにもならないことを知らせる。
🇷🇺「薬が、酒が…でも、それじゃ……」
思考がぐるぐると迷路を回る。
欲しい、でもやめたい。
生きたい、でも死にたい。
愛してほしい、でも誰かに頼れば壊れてしまいそうで。
矛盾と罪悪感が胸の奥で絡まり、呼吸すら重くなる。
気づいたらカーテンの隙間から、朝の光がかすかに差し込む。
その光は暖かく、俺には合わない。
外ではアメリカや日本、中国たちが、いつも通りに動き回っている。
笑っている。仕事をしている。
俺だけが、この部屋に取り残されているように感じた。
🇷🇺「……いつから、こうなって…」
声は小さく、弱々しい。
吐き気と頭痛に耐えながら、また手は薬瓶に伸びる。
少しだけでも現実から逃れたくて、薬を一粒口に放り込む。
喉を通る感覚が、ほんのわずかだけ世界を遠くに押しやる。
🇷🇺「ふっ…ふふっ…」
笑い声が出る。昨日と同じ、狂っているような笑い。
だが、笑っている自分を鏡で見ると、青白く、目の下には深い隈。
笑みの奥には絶望しかない。
🇷🇺「……生きている意味なんて、ないんじゃないか」
小さく呟く。
体はどれだけ傷ついても、壊れても、必ず再生する。
死ぬことは赦されない。
薬も酒も、ほんの一瞬の逃避にしかならない。
窓の外では、光が穏やかに揺れる。
だが、俺の中では何も揺れず、ただ重い鉛のように現実を突きつけられる。
🇷🇺「……俺は、もう…疲れた」
吐き気と震えを押さえながら、 薬の瓶とウォッカの瓶を手元に置き、そこにあったナイフを握る。
希望も、未来も、救いも、何もない。
あるのは、ただ“生きなければならない”という苦痛だけだった。
少しでも、死んだと思いたい。
何をしても、死ぬことを赦されない俺が報われるようにーー
ナイフを首元に当てる。
ひやりと冷たく、そして心地いい。
🇷🇺「……これで、少しだけ……」
深く息を吸い込み、力を込めて刃を押し当てる。
血が指先に滲む感覚がある。だが、恐怖はない。
ただ、現実からの逃避。
生きなければならない苦痛からの、ほんの一瞬の自由。
鋭い痛みが走り、頭の中の思考が一瞬途切れる。
体の感覚が消えていく。
吐き気、震え、孤独、矛盾、すべての重みが溶けるように消えた――かのようだった。
そして、視界が暗転した。
***
目を開けると、現実。
血の跡は消え、首の痛みも消えている。体は元通り。
ナイフを握った手が震え、冷たく汗ばんでいるのを感じる。
🇷🇺「……っ……」
絶望が、胸の奥から波のように押し寄せる。
死ねると思ったのに、体は再生した。
どれだけ壊しても、痛めつけても、死は赦されない。
ソファに崩れ落ち、膝を抱えて震える。
泣きたくても涙は出ない。ただ、胸の奥の虚無だけが膨らんでいく。
🇷🇺「…俺は、何のために生きてるんだ…」
薬も酒も、ナイフも、何も、現実から逃れさせてはくれない。
再生する体が、俺をこの絶望に縛り付けている。
救いも希望もない。
あるのは、再生する度に戻ってくる“生きる苦痛”だけ。
ナイフを床に置き、手を握りしめる。
目の前の小瓶を見つめ、ため息を吐く。
次の一粒に縋るしかない。
🇷🇺「……これが、俺の人生かよ……」
世界は変わらない。
心は死んでも、体だけが何度でも蘇る。
出口のない絶望のループが、今日も始まる。
遅くなってしまってすいませんでしたぁぁああ
スライディング土下座─=≡Σ( _ )´ω`)_ズサァー
意味わからなくなってたらすいません。
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ではまた!
コメント
4件
あぁ〜、、、好きすぎてブリッジしそう(?)
毎回毎回最高過ぎます!! 毎度恒例の如く、いいね1000♡にしました! (神過ぎるので毎回出来る限り、いいね1000♡にするつもりです(( )