きんさんの誕生日に上げるはずだった駄作です。
ってことで、彼シャツ書きます。好きなので。
いや一定数いると思うよ??彼シャツ好きな人!!だからキモいとか言わないでよ!!
bl注意
彼シャツ
ピクルー使用
knbr
本人様には関係ありません。
ではどうぞ~!!
kn side
軋むゲーミングチェアに重い腰を掛け、一息つく。
蒸し暑くなってきた空気のなかで、俺は微笑んだ。
今日は俺の誕生日だ。
と、言っても、ネット上で過ごすように作った仮の誕生日だし、本当の誕生日はまだ先だ。
でも、俺は楽しみだった。何故なら彼が祝ってくれるから。
「いや…二回誕生日会やんの…?」
俺がそう聞いても、
「僕は毎日祝いたいレベルだから!!」
という暴論を吐かれる始末。
彼の愛し方にはもう堪忍だ。
でも、嬉しいなんていってやんないけど。
背中をグーっと押し付けて、組んだ指を上に上げる。
配信の準備でもしようかな。
脳内でそう呟き、俺は動き出した。
…….なんて浮かれていた頃に戻りたい。
俺は目の前に彼の服を広げた。
配信や歌の収録も一息ついて、風呂に入っていた。
思った以上に疲れが溜まっていたのか、ぐったりと湯船に浸かる。
「……..」
こんな日だから彼と風呂に入りたい気持ちもほんの少しあったけど、
どうやら彼はもうすでに風呂に入ってしまっていたらしい。まぁ彼も彼で忙しいし、無理もない
俺はそろそろ上がろうと思い、横に手をおいて思い体を持ち上げる。
体全体から落ちる水の音と共にドアへ向かった。
一通り拭いて、自分の服を取ろうと手を伸ばすと、絵にかいたように手がピタッと止まった
俺は猛烈な不安に襲われた。
kn「…..まさか…」
体は声にも出さないと、この感情は制御出来ないと訴え掛けているのだろうか。
恐る恐る手を伸ばし、服に触れる。
ゆっくりと服を開くと、明らかに俺より一回り大きい服が視界に広がった。
俺は一気に顔がぶわっと熱くなる感覚が襲った。
kn「……は….」
彼の服が、目の前に広がっていた。
周りをばっと見渡すが、俺の服はどこかに消え失せていて、下着も見当たらない。
kn「…..さ、流石にやり過ぎだって…」
こんなの、俺ができる訳がない。
わざわざ彼氏の服を着るなんて誘ってるこの上ない。やるわけがない。ってかできない
ぐっとしゃがんで、なんとか俺の服を着る方法を考える。
彼の服を着るのは、流石に無理…..だし。
洗濯機の中を探るなんて真似は出来ない。
もうめっちゃ濡れてるし….もう本当に最悪。
俺に残された選択肢は二つ。
彼の服を着る。腰にタオルを巻いてでる。
kn「いやどっちも嫌ぁ~…..」
掠れた声でグーっと下がる。
まぁ…でももしかしたら彼の服を着るよりかは、タオル巻いて出たほうが良いかもしれない。
でも露出がな…..
いやなんでこんな冷静ぶって推理しなきゃなんねぇの!?!?
でも彼の服を着るよりかはタオルを巻いて俺の服を取りに行く方が良いと思い、
怠い体を上げて、なんとか立ち上がる。
のぼせているのか、ふらふらして全身が暑い。
青の大きいバスタオルを広げ、腰につける。
kn「……….?」
すると急に彼の声が脳に響いた。
わくわくしたような彼の声。
期待したような無邪気に染まった。でも純粋ではない彼の声
俺はビックリして周りを見渡す。
勿論彼の姿など無い。
暖かい汗が頬を伝る。
俺はどうやら、思った以上に彼に染まっていたらしい。
幻聴この上ない現象に、腰のバスタオルを下ろす。
もし、本当に彼がこのくらい期待していたら。
俺はどうしたら良いのだろう。
ショッピングモールの件以来、俺は自分の可愛げのなさにうんざりしていた。
彼の言う「可愛い」がもしこれなのならば。
kn「………..」
応えてやっても、良いかもしれない
可愛いパートナーになるためには、これくらい…
kn「……….ホント馬鹿。….なんで俺がこんなことしないといけないの。」
そう言い残し、
大きく息を吸って
俺は静かに脱衣所を出た。
kn「…………..」
無言でリビングに出る。
少しだけ顔を出すと、スマホを弄ってる彼の後ろ姿が見えた。
くっそのうのうとしやがって
kn「……ぶるっく。風呂空いたよ。」
色んな思いを腹に閉じ込めて、言う。
br「ん~!じゃあそろそろケーキとか食べますかぁ!!」
俺に言うと同時に椅子を回して此方を見た。
br「………..へ?」
kn「…………」
俺、この時間が一番嫌いだわ。
メイド服で慣れたかと思ったら、全然じゃねーかぁ~!!!
br「………な、に…..誘ってんの…..?」
俺はゾクッと背中を撫でられる感覚がした。
足の先から頭の先まで、全部恥ずかしいとこまで見られたみたいな、感覚が…
kn「…..っぁ」
瞬きを三回して、一歩だけ後ろに下がる。
やばい。喰われる。
俺が一歩下がったと同時に、彼が足を動かして俺に静かに近づく。
br「…….かわいい。」
そう一言溢すと、彼は俺にぐっと近づく。
俺が反射的にまた一歩退くと、急に彼の大きな腕に捕まった。
ドンっと耳の横から聞こえたその音に、驚きが隠せない。
パッと横を見ると、白い腕に捕まっていた。
俗に言う…..壁….ドンだろうか。
俺は下を向いて、唇を噛む。
喉の奥にビー玉が詰まった見たいな感覚がして、うまく言葉が通らない。
ただ赤くなってうつむく。
br「…….んふ….なんか~僕たち高校生みたいだね….?」
わざとというように、俺の顔を覗きこむ。
俺は彼の言葉には答えられずに、顔が見られそうになったことに意識を向ける。
紅い顔を見られたくなくて、今度はばっと顔を正面に向けると
彼の優しい茶髪が頬を撫でた。
優しいリップ音が、耳に、脳に響く。
急な感覚に目を大きく見開く。
でも
正面に揺れる、彼の宇宙を包むような瑠璃色の瞳を見て、心臓がきゅっと咬まれ、
開いたはずの瞳を下げて、赤い頬とまつげが近づく。
俺の背中に手が回され、その感覚にゾクッと反応してしまう。
俺も、彼の背中に腕を回して、角度を変えて、口付けを交わす。
小さな小さな音をたてて、唇が離される。
br「…..かわいい….かわいい。」
俺の髪を俺の耳に掛けて、彼が微笑む。
kn「…..だまれ…ぁ、あとさわんな…っ」
暑い耳の手をどけて、髪を戻す。
br「….んふふ….今日はどうしたの?…僕の服なんか着ちゃって。」
kn「……は?」
何いってんのこいつ。
kn「お前が俺の服隠したんじゃん…!!」
br「えぇ!?いや、隠してない!!隠してないよぉ!!」
彼が動揺したように手を振る
kn「…..はぁ…?」
br「き、きんさんが嫌がることきんさんの誕生日にするわけ無いでしょ!?」
俺は不貞腐れて、彼を睨む
br「え、えぇ….?」
br「じゃ、じゃあ洗面所行こ!?本当に隠してないからぁ!!」
半ば強引に腕を引っ張り、洗面所へ向かう
彼は誤解を解こうと必死になって、俺に訴え掛ける
br「……え、普通にあるよ?きんさんの服」x
kn「……は…」
洗面所のドアを開けた先には、俺の服が棚の奥に見えた
彼の服と、バスタオルで隠れて見えなかったのかも知れない
kn「…..え」
だとしたら、彼にとったら本当に
俺から….着た…
br「….顔真っ赤…w」
kn「っ….くっそが….もう脱ぐ..!!」
悪くない彼に八つ当たりして、服の裾に手を掛ける
あぁ また可愛くないことをしたな
心の何処かでそう聞こえた
br「えぇ!?あ、写真!!写真だけ撮らせて!!お願い!!」
顔の前で手を合わせ、少しあたまを下げる彼
別に写真位撮っても良いし、悪いのは俺だけど、
反射的に
kn「言い訳ねぇだろ馬鹿…」
なんて一番可愛くない答えを返す
br「えぇーーーーー!!!」
br「なんでぇ…?こんなに可愛いのに…」
こんな答えにももううんざりだ。
そして、まだ言えていない、
今俺が一番気になっていることがあった
kn「今日、..しないの..。」
はたから見たら、何のことやら
明らかに言葉足らずな言い方だけども、言葉足らずが、丁度良い
すると彼は少し驚いたように目を開き、胸の前のスマホを降ろし、言う
br「……僕は…したいよ..?だけどきんさんがどうかは…」
終わりに行くに連れて、声が小さくなっていく
kn「..どういう意味」
br「…ぇ、だって…きんさんよく嫌がるし…毎回僕が一方的に襲っちゃって
犯してるみたいな….申し訳ないんだもん」
俺をおちょくってるのかと思ったが、彼の目を見るに、そんな雰囲気はなく
本当の悩みのような目を向けていた
正直言って、俺は助かっていた。
俺の様な素直じゃない人間は、彼の強引さが丁度良い。
だってそこで、俺の思いごと、救ってくれるから。
したいことを、言わなくてもしてくれるから。
嫌なんて、思ったことがない。
思えない。
br「….きんさんの誕生日はさ、きんさんのしたいことしたいから!」
彼は明るく破顔する。
俺は口角を固くした。
俺が素直じゃないから、また彼を悩ませた。ここのとこそればっかりだ。
俺が、素直なら。言いたいこと、したいこと。
言えたなら、
kn「…..し、…た….ぃ。」
br「……へ…?」
彼は笑っていた顔を驚いた顔に変え、困惑したような様子を見せる。
kn「….俺の誕生日は、したいこと…していいんでしょ…。」
恥ずかしすぎて、どうしようもない。
少しでもまぎらわそうと、自分の服の袖を掴む。
それは、いつも肌で感じていた彼の暖かい洋服で。
kn「……」
無言で彼の返答を待つ。
この時間が地獄過ぎて、恥ずかしすぎる。
耐えきれなくて顔を上げると、
彼が自分の口に手を当てていた。
br「……やっっっっばぁぁ~…….」
彼も顔を真っ赤にして、後ろに倒れ込む。
ドアに背中をつけて、言った。
br「….おいで。」
ばっと手を広げて..と言うより
俺だけしか入れないような面積の手を広げる。
俺もガキじゃあるまいし、良い年した大人なので
こんなことは…絶対に….
br「….こないの…?」
妖艶な笑みを浮かべて微笑む。
俺は仕方なく彼に体重を預けた。
と、ほぼ同時に彼の腕に包まれた。
br「…..可愛い….可愛いよ…」
俺の頭を撫で、頬を俺の髪につける
俺は、バレないくらいに、きゅっと彼の服を掴む。
kn「……おれ..もうそろそろ、やばいかも。」
息を少し荒げる
じわじわくる発情感には逆らえない。
br「….僕も。」
俺らも雄で、お互いを喰うような目をしていなければならないのだろうけど。
きっと今の俺は
br「…..あ~….ちょーそそる」
彼がこういうのだから、「喰われたい」なんて言う目をしているのだろうか
kn「…盛りすぎんなよ。」
br「….善処、かな」
子供の頃とは違う、誕生日を来年も彼と迎えられますように、
コメント
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お疲れ様です!!✨ え、ちょ、口角戻らない…!!!!! 尊いぁぁぁぁぁぁぁ!!!この嬉しさをどうすればいいんだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ最高です( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
なんでこんな比喩が思いつくの?てか綺麗な表現すぎにゃんか……?
うわぁぁぁ最高すぎです…😭😭😭😭