テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
初投稿なのにもう100いいね程いただき
有難うございます。
コメントもいただき誠に嬉しいです。
飽きたらすぐ辞めるタイプの人間です。
飽きるまでこの物語を温かく
見守ってください。
やっぱり🍵🦈はこの2人にしか
得られない要素が多すぎる
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
⚠注意⚠
死ネタありです。
なんで許せる人のみ。
ご本人様とは一切関係ありません。
通報などはお辞めください。
転載やスクショなどもお辞めください。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
世界も、他人も、未来も、命さえも
――全部どうでもいい。
「君と2人きりで終わるための逃走劇」
新月の夜。
雪が降っていて明日には積もっている
ぐらいの勢いで。
月は沈黙し、星も曇った。
2人にとって、それは
**“光のない祝福”**
いるまはロッカー室に隠していた
鍵を取り出す。
なつは薬を飲むふりをして1週間。
「安定した」と判断された彼の部屋には、
夜間でも看護師の見回りは来なくなった。
脱走は、完璧に計算された偶然だった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
【22:04】
看護師が一斉にナースセンターへ
呼び戻された。
いるまが仕掛けた非常ベルの誤作動。
ドアが開く。
「……いるま……ッ!」
「静かに、こっち」
時間は3分。
いるまはなつの手を引いて、
裏口の非常階段へ走る。
手は震えていた。
だけど汗も、恐れも、心臓も、
全部なつだけを追いかけていた。
「ここを出たら、もう戻れないよ?」
なつは微笑む。
この世の誰よりも幸せそうな、
でも壊れきった人形のような微笑みで。
「戻らなくていい だろ?
なつがいるなら、どこでも――」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
【23:30】
ふたりは山奥の廃遊園地へ。
地図にない場所。
もう誰も来ない、廃墟。
観覧車の一番上、
ケーブルは止まり、街の灯も届かない。
ふたりだけの、世界の終わりのステージ。
「ここで…、終わるかッ」
いるまが差し出したのは、小瓶だった。
致死量ぎりぎりの睡眠薬。
「これを飲んで、俺の胸で眠って。
一緒に、。
起きたら、誰もいない
俺となつだけがいる世界に。」
なつは少し笑って、それを受け取った。
「でも、いるまが死ぬのは、やだ」
「俺も。でもさ……」
ふたりは顔を近づけて、額を重ねる。
「“なつだけ生き残るほうが、もっと嫌”」
静かに薬を開けて、互いの唇に4諚ずつ。
交わすように、ゆっくりと飲み込んだ。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
【0:00】
夜が、止まった。
なつが先に目を閉じる。
いるまがその髪を撫でて、そっと自分の胸に抱く。
「……なつッ……」
声は震えていた。
心がまだ、死を怖がっていた。
でもそれでも――
「おまえがいない世界なら、
もう生きる意味がない……、」
そう呟いて、いるまも目を閉じた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
……
……
……
【翌朝】
観覧車の中、
並んで眠るふたり。
風がカーテンのように揺れる。
だが――なつが、先に目を開ける。
「……いるま?」
眠る顔を見つめて、静かに笑った。
「……やっぱり、お前は俺より
早く死ねないんだね」
ポケットの中、小瓶の蓋。
いるまの分だけ、薬が入っていなかった。
なつは最初から、自分だけ飲むつもり
だった。
そしているまがその事実に気づくのも
――もう、遅い。
「やっぱりいるまが死ぬのは嫌だからッ
…、来世で迎えに来てね」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ちょっと本当に分からない話になりそう
で怖くなってきた。
次の話できちんと理解できるような話を
書けるよう頑張ります。
余談ですが雪降ってます。
北海道にでもいると思ってください。