太宰→「」
フョードル→『』
他→名前書
見慣れない暗い空間
私は其の空間で飛び起きた
「…やられた、」
見事に魔人の思惑通りになって仕舞った
『御目覚めですか太宰君』
不意に背後から今一番聞きたくない声が聞こえた
「フョードル、、、」
『はい、フョードルですが?』
「違うそうじゃない」
「まぁ、いいや。其れで此処は何処だい?」
『天人五衰皆の家と云った処でしょうか』
私は敵組織の者たちが集まる家に来てしまったらしい
「私を如何する気だい?」
『僕のものになって欲しいだけですが』
「其れが判らないって云ってるのだよ」
そう云うと
『仕方ないですね、僕が教育してあげましょう』
嫌な予感がしたが私はその予感が当たらないよう願う事しか出来なかった
「教育って?」
『性教育、ですかね笑』
「え」
想像以上の言葉が帰ってきた
『何です?嫌なんですか?』
「当たり前だろう、男にヤられる趣味なんて無いのだけれど」
『素直じゃ無いですねぇ』
そう云って頬をなぞってきた
「…ッ君も変わってるね」
『そうでしょうか』
どんどん顔が近づいて来る
「一寸近いんだけど」
『離れていたらキス出来ないじゃ無いですか』
「させる訳n ッ!?」
一瞬何が起きたか判らなかったが直ぐ理解した
「ん、ふッ//(此奴ッ)」
引き剥がそうとしたが微動だにしない
「~~ッ♡(長ッ)」
息苦しくなり、反射的にフョードルの身体に完璧に抱きついて仕舞った
やっと息が出来た
「長すぎ、/」
『可愛かったのでつい』
一瞬手が出そうだった
『内心少し興奮してたのでは?』
「な訳無いでしょ」
『と云うか何時まで抱きついてるんですか、僕的には嬉しいですけど』
「本当変わってるね」
『一寸口調変わりました?』
「何か君が云うと気持ち悪いね」
『本当素直じゃ無いんですから』
「殴りたくなるから止めて」
結局僕は暫く抱き着いた儘だった
『さて、そろそろ用事が或るので離してくれます?』
「やだ」
『可愛い猫ですねぇ』
「五月蠅い」
『帰って来たら又遊んであげますから』
「僕の事子供か何かだと思ってるの君」
そして抱き着くのを止め
フョードルは部屋から出ていった
「さーて」
フョードルが居ない今の内に行動しなければ
堕ちかけた振りはしたから少しでも油断してると嬉しいのだが
「如何やって逃げようかな~」
見る限り逃げられそうな場所は無い
其れにこの部屋を出ても場所によっては出れない
今此処で死ねばフョードルが何をするか判らない
其れに自殺に役立つ道具はない
なら外で自殺に役立つなにかを見つけて
「死ぬかぁ」
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