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今日はゆうさんと映画デートだ!
昨日の夜から全然寝られなかった。楽しみなこと緊張とが合わさって寝付けなかった。朝がすごい弱いから遅刻するのだけは避けたかったが大丈夫だった。
俺の車でゆうさんをお迎えすることになったので車の中を掃除機かけたりした。洗車は昨日の仕事帰りにしてきた。
あんまり早く行っても迷惑かな…と思ったが楽しみすぎて15分前には着いてしまった。
連絡するとすぐにゆうさんが出てきた。
…かわいい…!
かわいいし…綺麗…!!
コートを持って出て来たゆうさんはいつもよりお姉さんって感じの雰囲気だった。長いニットのワンピースだけど、鎖骨の辺りがくっきり出ててドキドキした。
髪の毛もいつもと違ってふわふわ長いのを片側に寄せていた。めちゃくちゃ可愛かった。
『お迎えありがとう〜!』
そう言いながらゆうさんが車に乗り込んだ時にふわっとすっっごいいい匂いがした!
え!!なにこれめっっちゃいい匂い!!!
『匂い?(笑)』ゆうさんが笑った。
やべー、口に出てたのか!
「いつもいい匂いだなって思ってて!」って言いながら、自分ってやべーやつだなって思った。
車の中がゆうさんの匂いがして幸せだった。
お茶も買っておいてくれて、ポッキーとかのお菓子も用意してくれてた。
『ポッキー食べる??』
「はい!!」
と答えると目の前にポッキーが出された。
食べさせてくれるの?!
もう嬉しくってニヤニヤしちゃってたと思う。
その車内で何話してたか覚えていない。
映画の前にご飯を食べに行くことにした。
そこでも色々話してすごく楽しかった。
ゆうさんは甘いものが大好きなこと、食べるのも好きなこと、好きな音楽、友達の話…色んなことを教えてくれた。
笑うときはやっぱり口元を手で隠してふふ♪と楽しそうに笑う。
それがすごく愛おしかった。
この笑顔が俺だけに向けられればいいのに…。
そんなことを考えていた。
上映時間もあるのでお店を出て映画に向かった。
トイレに行ってる間にゆうさんがチケットを買っていた。代金を払おうとすると、要らないと言う。
かっこつけたいからなんとか払おうとするものの、
自分に払わせてくれないなら次が誘いにくいと言う。
…ずるいなあ…
そんなふうに言われたら引き下がるしかない。
こっちの気持ちも汲んでこっちのプライドも守って、かつ次があるんだって思わせてくれる言い方に歳上の余裕を感じた。
映画上映中も席が近いから緊張した。
薄明かりで見えたゆうさんの横顔はすごく綺麗だった。
映画が終わってからぶらぶらと色んなお店を見た。
ほんとに楽しかった。
そろそろ帰ろうかとの話になったが、ほんとはもっと一緒に居たかった。
駐車場につき車に乗り込んでシートベルトをしめようとしたゆうさんが顔を上げると髪の毛が口にかかっていた。
無意識に頬に手をやり髪の毛をどかした。
ゆうさんの大きい目が皿に大きく見開いた。
瞳の中には俺が写ってる。
…ああ。このまんま両手で頬を包んでキス出来たらな…。
『髪の毛食べちゃってた!(笑)ありがとう!』
ゆうさんのその言葉で、我に返り手をおろした。
帰りの車の中でずっと考えてた。
好きですって言おうかどうしようか。
でも怖かった。
振られて配達外されて会えなくなるのが怖かった。
ゆうさんを送り家に着くと通知が光る。
ゆうさんだ!
文章を見て心臓が止まるかと思った。
“彼女にしてくれませんか?”
驚いてしばらくそれを眺めていた。
冗談でそういうことを言う人ではない。でも…
俺なんかを…?
“本気で言ってる?”
“本気だよ。冗談では言わないよ。もしあきらくんが今の曖昧な感じのまんまがよかったらこのまんまで…”
曖昧なまんまがいいわけない。
俺のものに出来る…!ゆうさんを俺のに出来るんだ…!!
“曖昧なのは嫌だ!!彼女になって。付き合ってほしい!”
自分から言い出せず結局ゆうさんから言ってもらった形になって情けないなという思いもあったが、何よりも嬉しくて仕方なかった。
ずっとニヤニヤして何度も何度もそれを読み返した。
俺のだ。
ゆうさん俺の彼女なんだ…!!
あんなにかわいくって綺麗な人が彼女なんだ…!!!
とにかく嬉しくってたまらない純粋な喜びと、
…ゆうさんに触れても良いんだ、なにしてもいいんだ
という邪な気持ちとが混ざり合っていた。
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