ワンク
この物語は死ネタを含みますので、苦手な方は閉じることをおすすめします。
───────────────────
『…それじゃあいくよ』
『おう』
「…」
ないちゃんの掛け声とともに配信開始ボタンが押される。
画面にはいかにも暗い話をしますっていうサムネが貼られていた。
『…はいどうもいれいすリーダーないこです』
いつもの挨拶も覇気がない。
『今日はサムネにもある通り、重大発表があります』
『なんでいむくんいないんですか?』
『え怖い…』
『もしかしてあの荒れてたやつかな…』
と、いむくんを心配する声が流れる。
『え〜、いむの件について話させていただきますと…』
『知っている人は分かると思います…』
次々と話を進めていくないちゃん。
それに対して反応が大きくなるリスナーさんからのコメント。
僕たちは画面にアイコンが映し出されているが、誰からも反応はない。
ただないちゃんが事の経緯などを話していくだけだった。
そんな中、偶然…本当にたまたま目に止まってしまった。
『えマジで死んだん?ウケんだけどw』
『生で見てみたかったわ〜』
『死んでからも人に迷惑かけてんのかよあいつ』
いつもなら流せるアンチコメを、僕はこの時見過ごせなかった。
「…いむくんがどんな思いで生きてたと思ってんだ」
「…ッい゙むくん゙がどれだけ苦しかったがッ、分かってん゙のかよ゙ッッッ!!!!」
「お前らアンチに言ってんだよッ゙ッ!!! 」
怒鳴っていた僕を止める仲間の声を聞かず、次の言葉を続けた。
「加害者がした事は被害者に一生残んだよ…」
「壊したものは直せない、失ったものは一生返ってこねぇんだよ゙ッッ!!!」
「お前らが感情にまかせて投げた言葉は、一生の枷になってッ゙…心に残るんだよ゙ッ…」
「俺らは都合のいい玩具じゃねぇんだよ゙ッッ!!!!」
『初兎ッ゙ッ…』
「ッばぁッッ…ばッ…ッごめんッ゙…頭冷やしてくるッ…」
そういって僕はミュートにしてこの後の配信に出ることはなく、そのまま終わった。
コメント
3件
しょうくんよう言った…、!でも…これでしょうくんも炎上していむくんの後をおう…なんてことないたいいんだけど… 今回も神でした!