主要登場人物一覧
望月輝人(27)…3代目主人公 近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
片倉陵(22)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
河内慶六(24)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
松山和也(22)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
新島雄士(20)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
森田瑛人(19)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
伊山新介(19)…近畿方面隊警備科所属
松浦風雅(34)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班主任
水島慶太(31)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属正隊員
赤木龍一(48)…近畿方面隊警備科第4区域第4区域機動第1作戦班班長
三島和志(51)…近畿方面隊長
岸田正龍(39)…国家保安庁2代目長官
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「国家保安庁近畿方面隊の者です。立てこもり事件が発生したのはご存知ですか?」
望月が聞くと家の住人と思われる女性は小さく頷いた。
「えー。赤色灯とか凄くて…」
「では、話は早い。事件が発生している建物内の状況を見たいのでお宅への進入許可を頂けますか?」
望月が聞くと住人は2階の部屋に目を向けた。
「協力したいのはやまやまなんですが、」
住民がそう言うと奥から1人の男が出てきた。
「引きこもりの息子がいる。申し訳ないが協力は出来ん」
「そうですか、」
そう言いながら望月が後ろに下がった時、松浦が2階の部屋に目をやった。
「カーテンがかかってないみたいですけど今その息子さんはご在宅なんですか?」
松浦に言われ女性は目を泳がせた。
「まーいいでしょう。我々に逮捕権はありません。それでは」
そう言うと松浦は頭を下げた。
現場に戻って歩く中、望月は松浦に質問した。
「主任は、あの家族が何かを隠していると?」
「急だな笑まーそうだ。何か匂いは感じなかったか?」
「匂い…ですか?嘔吐物?ですかね。何か臭い感じの…」
「あー。あくまで俺の予測だが恐らく、二階の部屋で大麻でも育ててるんだろう。」
「なるほど」
「後で警察に言っといてやるか。とにかく俺らはあの立てこもり事件をさっさと片付けるぞ」
「はい」
現場に戻ると以前よりもマスコミの数が増えた気がした。
松浦はヘリの操縦士に軽く指示を出し終えるとそのまま望月らを集めた。
「今のうちに銃弾の補充などしておけよ。これから突入だ。救急隊には現場となっている部屋の前で待機してもらう。突入を終えたらそのまままずは玄関のドアを開ける班と犯人の制圧を行う班、そして人質の早急確保を行う班に分ける。いいな」
松浦が言うと望月らは返事した。
数分後、望月らはヘリに乗りアパートの屋上へと向かった。
屋上に着くと現場となった308号室の場所を予め確かめ、降下用ロープをベルトにつけた。
「装着完了。指示願います」
望月が無線を送ると地上で待機していた松浦は無線機を握った。
「突入だ。一瞬一瞬を大切にしろ。無駄な動作はやるな。以上だ」
そう言うと松浦は無線機をその場に置きマスコミに目をやった。
「にしても、すごい数だな。」
「よし、行くぞ」
「はい」
先輩隊員に言われ望月は下に目をやった。
「3.2.1 GO」
望月らはそのまま窓を突き破るようにして部屋に突入した。
「望月、人質の救出だ」
「了解」
先輩隊員に言われ松浦はすぐに女性とその子供のもとに駆け寄った。
そして女性とその子供の口元につけられていたガムテープと手を拘束していた手錠を解錠した。
その頃、先輩隊員らは犯人の身柄捜索を行っていた。
「犯人の姿が見つかりません。」
「何だと。すぐに探し出せ。絶対に逃がすな。」
松浦は無線で応答すると近くにあった机を叩き壊した。
「くそ、このまま逃がす訳にはいかん」
そう言いながらふと建物に目をやると男の姿が目に入った。
「あの野郎。」
そう言うと松浦は無線機を握った。
「男の姿を現認。これより制圧に向かう」
そう言うと無線機を近くに投げ捨てそのままアパートへと走り出した。
「くっそ、捕まってたまるかよ。」
そう言いながら男は持っていた包丁を近くに投げ捨て着ていた上着を脱ぎ捨てるとそのまま下に降りた。
下に降りると男は近くにいた松浦に頭を下げた。
「すいません。逃げ遅れて……」
「そんな言い訳通用しねーよ。確保だ」
そう言うと松浦は男をその場で投げ倒すと馬乗りになった。
「おいポリ公、早く来いや。取り押さえたぞー」
「は、はい」
松浦に言われ警察官らは急いで松浦達のもとに駆け寄った。
その後の京都府警による取り調べで男は、ギャンブルでの多額の借金に痺れを切らした妻に離婚届を突きつけられ、それに怒り狂った男は妻を拘束その後帰宅してきた娘を拘束し自ら警察に通報した事がわかった。
そしてマスコミが多く駆けつけた今回の事件で活躍した国家保安庁は一気にマスコミに取り上げられた事で創設数ヶ月で早くも国民からの評価が高まることになった。
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