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WBオリキャラ、小倉葵の過去編
小倉葵 17歳 身体は178cm、体重は69kg元風鈴高校の生徒で現在は鷲見高町で『鷹獲リ』という組織の総代を務めている。
今だからこそ慕われる存在になりつつある俺だが、昔は…ひょっとすると今もだが…
存在する意味さえ持って居ないのかも知れない。
街ですれ違う仲睦まじい親子を見ると、胸に空いた大きな穴が抉られる様な気がする。
この穴は多分、これから先も埋まる事は無いと思う。
俺の生まれは、鷲見高から離れた海の見える街だった。人は少ないがそれなりに賑やかで良い街だったと思う。
俺の母 小倉希望(おぐら のぞみ)は、俺を産む前
一人女の子を身ごもっていたらしい。
らしいというのは、そもそも俺は一人っ子。母は父からのDVが原因で流産してしまった。
元々子供の出来にくい体質をしていたという母は、それはそれは悲しんだらしい。
念願の子供、ずっと欲しがっていた娘を失った母は
2番目である俺を娘として育て始めた。
母の旦那と俺の父は別人だった、妊娠したと知ればまた殴られると考えたからだろう。
母は離婚後、1人で俺を育ててくれた。娘としてだが。
この生活は俺にとって一生のトラウマだ。
思い出すだけで吐き気がする。
そもそも俺が作られた理由は、流してしまった娘の代わりだ。この『葵』と言う名も
元々は『姉』のために考えたものらしい。
つまり俺は、姉の代用品。『俺』を求められたわけじゃ無い、本来なら産まれる事の無かった存在。
俺は、姉が生まれていれば存在していなかったんだ。