はぁ、退屈だなぁ。喉も乾いてきた。早く誰か来ないかなぁ。
遡ること数時間前
午前4時
主はとても珍しく朝早くに目を覚ました。
2度寝をしようとしたが、なかなか寝付けないので、湖の方で散歩でもしようかと屋敷を出たのである。
勿論、執事達にはバレないように、足音を立てずに。
主「うーん、やっぱまずかったかなぁ。」
「でも一応武器持ってるし大丈夫かな。もう湖に着いたし。帰んのめんどくさいなー」
最近、執事達の命を狙っている者がいる。朝早くに来る奴もいれば、夜中に来るやつもいる。 本当に片付けが面倒臭いから来ないで欲しい。
主「んー、風が気持ちいいねぇ…。」
ガザっ
主「……」
主は素早く音のした方に武器を構える。
???「お前が悪魔執事の主か。」
主「そうだけどー?」
気配からしてもう1人居るかな。
???「おっと、そんな殺気出すなよ。」
主「お兄さんは何の目的で来たのかな?返答次第では殺すけど」
???「おー、こわ。すまねぇがそれはまだ言えねぇな」
主「はぁ、早く言ってくれたら手間が省けるのに」
主「もういーや。お兄さん、さようなら」
主が謎の男の方に歩いていく。男は後ずさるが、不敵な笑みを浮かべているのに主は違和感を覚える。
主(そういえば、あともう1人の気配かしたけど、気のせいだったか?)
???「バーか。後ろだ」
主「っ!?」
クルっ
ゴッ
なんだ…、これ。頭が…クラクラする。やば、意識、が……
???「やったか?」
???「あぁ。急いで運ぶぞ。執事達が来たら終わりだ」
???「まったく。小娘のくせに殺気がすごいもんだな。軽く鳥肌が立ったぞ」
???「そうだな。流石悪魔執事の主、といえるな。」
???「この娘も大変だよなぁ。あんな奴らに目をつけられるなんて。」
???「そうだな。」
ガタガタ
???「お、やっと馬車が来たぜ。」
???「急げ、悪魔執事か来る」
???「わかったっつーの。」
続く
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