テラーノベル
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🟡1. 明日香 レイ(奈良県の化身)
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• 都道府県:奈良県
• 性別:男
• 年齢(外見):17歳
• 身長:174cm
• 性格:静か、内省的、歴史や神話を重んじる。時に達観して見えるが、心の奥に寂しさを抱える。
• 能力:「記憶封守(きおくふうしゅ)」
→ 神社仏閣にまつわる記憶や歴史を“封印・保護”する力。忘れられた歴史を守る。
• 容姿:黒髪長め、落ち着いた古風な着流し。瞳は金と黒のミックス。
• 人間界名:飛鳥 礼(あすか・れい)
奈良の“はじまり”を象徴する化身。時の流れに抗わず、受け入れる強さを持つ。
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🔵2. 琵琶 陽太(滋賀県の化身)
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• 都道府県:滋賀県
• 性別:男
• 年齢(外見):16歳
• 身長:168cm
• 性格:のんびり癒し系。水に例えられるように、柔らかく人の気持ちに寄り添う。普段は天然ぽいが冷静な一面も。
• 能力:「湖音(こおん)」
→ 音を介して他人の心を癒す/静める能力。特に“忘却の傷”に効く。
• 容姿:ゆるい茶髪+水色の目。首にいつも水晶のネックレス。
• 人間界名:湖陽 太陽(こよう・たいよう)
琵琶湖の包容力と水面の優しさを持つ少年。戦うより、心を繋げる調律者。
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🔴3. 紀ノ嶋 ハル(和歌山県の化身)
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• 都道府県:和歌山県
• 性別:男
• 年齢(外見):18歳
• 身長:179cm
• 性格:ワイルド&豪快。自然や旅を愛し、束縛を嫌う。直感と本能で動くタイプ。
• 能力:「巡界(じゅんかい)」
→ 山・海・空の“道”をつなぎ、人を旅させる能力。異空間から現実への橋渡し。
• 容姿:焼けた肌・乱れ気味の短髪。背中に熊野古道の文様の刺青。
• 人間界名:熊嶋 春哉(くましま・はるや)
熊野の精霊性を引き継ぐ、生命力の化身。ヒカリの消滅後、旅の案内人になる予感も。
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⚫4. 伊賀 ソウマ(三重県の化身)
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• 都道府県:三重県
• 性別:男
• 年齢(外見):17歳
• 身長:172cm
• 性格:冷静・皮肉屋・ミステリアス。表の顔と裏の顔を使い分ける“二重人格”の傾向あり。
• 能力:「影忍(えいにん)」
→ 影に入り込んで移動・潜伏し、敵の記憶に干渉する。
• 容姿:白銀の髪+細身。忍装束に近い現代風装い。片目は隠れている。
• 人間界名:伊賀 忍真(いが・しんま)
伊賀忍者の末裔的な存在。一見冷淡だが、仲間の死には誰よりも敏感。
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🟤5. 神戸 セナ(兵庫県の化身)
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• 都道府県:兵庫県
• 性別:男
• 年齢(外見):16歳
• 身長:176cm
• 性格:クールで洗練された物腰。紳士的だが、内に強い復興意志を持つ“火と港の化身”。
• 能力:「交響灯(こうきょうとう)」
→ 港を灯す光を通じて、“言葉なき想い”を届ける能力。再生の光を導く。
• 容姿:赤みのあるブラウンヘア、外国風の混血ルックス。白いコートがトレードマーク。
• 人間界名:灯瀬 星南(とうせ・せな)
阪神大震災の記憶と向き合う者。トキオやユウトとは“災害から生まれた希望”という共通点を持つ。
🏙️第五章:「回路に咲く花、アツミの記憶」
残る少女の化身は、あと一人──愛知・熱海アツミ。
電子と鉄骨の中で、彼女が最後に伝えたものは、
失われゆく“非効率な温もり”だった。
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🔧登場キャラ
• 🖥️熱海アツミ(愛知)
• 🌇星乃ヒカリ(東京)
• ⚡竜胆トキオ(福岡)
• 🌀喜多ユウト(宮城)
• ⚫伊賀ソウマ(三重)
• 🟤神戸セナ(兵庫)
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✨Scene.1:鋼鉄の街にて
愛知・名古屋駅前。
輝くタワービル、人工知能、無人列車、そしてデジタルサイネージ。
その中心に、少女はいた。
熱海アツミ──
制服のようなスーツ姿、タブレットを手に街を見下ろす瞳は、
「未来」に順応したようで、どこか疲れていた。
「ねえ、ヒカリ。私は、正しかったのかな」
「“効率”ばっかり追って、“心”を後回しにしたこと──」
「私、もうわかんないんだ」
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✨Scene.2:ヒカリの問いかけ
ヒカリは問い返す。
「じゃあ、アツミ。最初に作ったロボットに“名前”つけたのって、なに?」
アツミは黙っていたが、小さく呟く。
「……“コウジ”って名前にした。お父さんの名前、残したくて」
「それが、“効率”じゃなくて“想い”なんだよ。ね?」
アツミの目が、微かに潤む。
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✨Scene.3:迫る喪失
愛知の記憶が崩れ始める。
産業技術・交通網・開発計画──すべてが音を立てて“バグ”を起こしていく。
街の基盤に埋め込まれたアツミの力が、
もう限界を迎えていた。
「そっか。私、もうすぐ“都市機能”から外されるんだ……」
アツミは静かに、自らのシステムをシャットダウンする準備を始める。
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✨Scene.4:語られる記憶と友情
セナ(兵庫)がそっと言う。
「アツミ、お前がいなかったら、関西全体、いま頃崩壊してたぞ」
ソウマ(三重)が微笑む。
「お前の予測プログラム、俺らの足取り、何回助けたと思ってんだ」
アツミは照れながらも笑い返す。
「……ホント、うるさいな。ありがと」
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✨Scene.5:別れのとき
アツミは、タブレットに“最後の記憶”を書き込む。
《送信先:ヒカリ/保存タグ:『星の眼たち』》
「これが、私の記録。
非効率でも、不完全でも、温もりだけは忘れたくなかった」
その瞬間、彼女の身体は光に包まれ、
街のビルの上に、ひとつの花の形をした光の結晶が咲く。
それは“心”の回路。
人の営みが形を成した、奇跡の記憶。
アツミ、消失。
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✨Scene.6:ヒカリの孤独
ヒカリは、ふとタブレットを開く。
そこにはアツミの最後のメッセージが。
「あなたが残ることが、私たちの救いだよ。
だからヒカリ、お願い──
“私たちのこと、効率的にじゃなくて、心で覚えてて”」
ヒカリの目から、初めて涙が零れる。
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🏙️第五章・終章モノローグ(ヒカリ)
――アツミが消えたあとの、ヒカリの心の声。
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アツミが消えた。
ユキネも、カグヤも、アキも、
……そして、ヒロとナキも。
私の隣にいたはずの“女の子たち”が、
今では、記憶の奥にしかいない。
ねぇ、
「残る」って、なんでこんなに、苦しいのかな。
消えるより、辛い気がするの。
私ひとりだけ、こうしてまだ“東京”として立ってる。
光って、照らすためのものだったはずなのに。
今の私は、
ただ、闇の中に浮かぶ“最後の光”に過ぎない。
……でも、
私がここで止まったら、
みんなの存在は、本当に“なかったこと”になる。
忘れないよ。
アツミの手の温もりも、
ユキネの白い景色も、
カグヤの舞も、
あの夏の日に、ヒロとナキが見上げた空も。
みんな、ちゃんと、私の中で生きてる。
だから私は、行く。
東京が、最後に“落ちる”その時まで。
確かに、ここにいたってことを、
私が証明するために。
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――星乃ヒカリ/東京の化身
“最後の少女”、その決意の記録
コメント
5件
今気づいたけどアツミって渥美半島のこと...!?
あつみいいいいいい
三重より先に愛知が逝くのか....衝撃