テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
💥第六章:「消え始める東京(ヒカリ)」
東京――世界の中心であり、中枢であり、最後の光であり、そして、消え始める場所。
⸻
🌆Scene.1:不穏なざわめき
ヒカリは渋谷の街を歩いていた。
しかし、どこかが違う。
ビルの照明がちらつき、交差点のスクリーンには映像の乱れが走る。
情報の流れが“途切れる”感覚。
「……これが、落ちる前の音なのかな?」
スマホを握りしめるが、画面が静止する。データが書き込まれず、回路が思い出せず。
ヒカリは息を飲む――東京が、回路を失い始めていた。
⸻
🖤Scene.2:最後の仲間たち
アツミ、ユキネ、カグヤはもういない。
それでも、ヒカリは一人じゃない。
彼女には語り部たちがいる――トキオ、ユウト、セイジ、レイ、陽太、ハル、ソウマ、セナ。
彼らは、脈々と流れる“記憶の灯”を胸に抱えている。
その姿を見て、ヒカリは覚悟を固める。
「みんな、ありがとう。
私は、ここで、最後まで“東京”を守る――」
⸻
⚙️Scene.3:回路の奥に潜む記憶
東京タワーの最上部。そこが、東京中枢の“コントロールルーム”。
ヒカリはアクセスする。
そこには過去に消えた4人――カグヤ、アキ、ユキネ、アツミの記録が静かに眠っていた。
光の断片となった彼女たちを思い返し、ヒカリの瞳に涙が光る。
「みんな、最後に…ありがとう。
私、一人じゃなかったよ」
⸻
🌌Scene.4:限界の突破
「もう、情報が伝わらない…」
華やかな回路が、紫に、青に、そして紫黒へと色を失っていく。
ヒカリは崩れる景色を見つめ、声を振り絞る。
「私は……まだ、ここにいる。
東京の記憶が、ここにあるって、証明するために――」
彼女は意識を集中させる。
都市を支える膨大な情報の奔流を、自分の内に取り込もうとする。
その瞬間、大きな轟音が鳴り、回路は爆発的に光る。
情報のシナプスが火花を散らし、東京の鼓動が揺れた。
⸻
🌀Scene.5:祈りと引力の交差点
渋谷スクランブル交差点。
白い閃光。
ヒカリがそこに立つ。
「みんな、私を忘れないで――」
すべてを消すように降り注ぐ雨。
宇宙が引き裂かれるような轟音。
しかし、ヒカリは祈るように空を見上げた。
「これが、最後の“光”――
私、消えるけど……
ほんと、ありがとう。
ずっと、ずっと、東京だった私を、
忘れないで。」
⸻
⏳Scene.6:終章への扉
渾身の光が、都市全体を包み込む。
だが次の瞬間、すべてが静止する。
彼女は、落ちていく。
光の粒子となって、ゆっくりと、消えていく――
コメント
8件
嫌だったらこのコメ消してもらって構わないんですが宣伝してきました!!!!
まぁでも物語上もあってきっと復活するんだろうな
三重より先に東京が消えるのおおおお!?