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翌朝。
六人は病院へ向かっていた。
らぴすは少し緊張した表情で、心音の隣を歩いている。
心音 「手、冷たい。」
らぴす 「ちょっと緊張してて……。」
心音 「大丈夫。」
心音は優しくらぴすの頭を撫でた。
ロゼ 「俺たちも一緒だから。」
らいと 「怖かったらすぐ言え。」
みかさ 「休みたくなったら休もう。」
メルト 「今日はらぴすが一番えらい日、」
らぴす 「えへへ……。」
少しだけ緊張がほぐれた。
病院へ到着。
受付を済ませると、待合室で順番を待つ。
らぴすは静かに椅子へ座った。
その時。
看護師 「らぴすさん、診察室へどうぞ。」
らぴす 「はい。」
心音 「付き添ってもいいですか?」
看護師 「もちろんです。」
六人は診察室へ入った。
診察室には、優しそうな医師が座っていた。
医師 「久しぶりだね、らぴす君。」
らぴす 「……先生。」
医師 「少し大きくなったね。」
らぴすは照れくさそうに笑う。
医師は兄たちへ向き直る。
医師 「皆さんが、お兄さんですね。」
心音 「はい。」
医師 「今日は定期検査と、最近の体調を確認します。」
ロゼ 「よろしくお願いします。」
検査が始まった。
血圧測定。
採血。
診察。
らぴすは少し怖そうだったが、兄たちが近くにいることで落ち着いていた。
メルト 「よく頑張ったね、」
らぴす 「ありがとう。」
すべての検査が終わり、結果を待つ。
数十分後。
医師 「お待たせしました。」
六人は少し緊張した表情で座る。
医師 「まず、今すぐ命に関わるような異常はありません。」
全員 「……!」
心音 「よかった。」
らぴすもほっと息をついた。
しかし。
医師 「ただし。」
部屋の空気が少し変わる。
医師 「らぴす君は無理をすると、今ある病気や症状が悪化しやすい状態で
す。」
ロゼ 「悪化……。」
医師 「十分な休息、食事、睡眠がとても大切です。」
らいと 「分かりました。」
みかさ 「気をつけます。」
メルト 「絶対無理させません、」
医師は優しく笑った。
医師 「らぴす君。」
らぴす 「はい。」
医師 「一番大事なのは、一人で我慢しないこと。」
らぴす 「……。」
医師 「辛い時は『助けて』と言えるようになろう。」
らぴすは兄たちを見た。
心音は優しく頷く。
ロゼも、らいとも、みかさも、メルトも笑顔だった。
らぴす 「……はい。」
診察室を出ると、メルトが大きく伸びをした。
メルト 「よーし!帰ったらお祝いする?、」
らぴす 「お祝い?」
メルト 「検査を頑張ったお祝い、」
らいと 「賛成。」
みかさ 「らぴすの好きなものを作るよ!」
ロゼ 「食べられる範囲でな。」
心音 「今日はゆっくり休もう。」
らぴす 「……ありがとう。」
らぴすは嬉しそうに笑った。
その笑顔を見た五人も自然と笑顔になる。
しかし、その帰り道。
らぴすは病院の廊下で、一人の少年とすれ違う。
少年はらぴすを見つめ、小さくつぶやいた。
少年 「……らぴす?」
らぴす 「えっ?」
らぴすが振り返ると、少年はもう人混みの中へ消えていた。
らぴす 「今の子……誰だったんだろう。」
その小さな出会いが、新しい物語の始まりになることを、まだ誰も知らなかっ
た。
――続く。
Next❤400.🌾4
コメント
3件

続き楽しみです☺︎
続き楽しみ𐔌՞⁔•͈ ·̫ •͈⁔՞𐦯⋆꙳
よかった……定期検査で異常なし、本当に安心しました。医師の「一人で我慢しないこと」って言葉がじんわり響きますね。六人の兄たちが全員付き添って、らぴすを囲む温かさが伝わってくる回でした。でも最後の少年、「らぴす?」って……これは新しい伏線ですか?続きが気になります!