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「 じゃあ、紺と輝。 」
なんで二人は一緒なんだろ。まぁなんでもいいけど。
「 うーっす。 」
そういって駆け寄る。めずらしく今は言い争いしてない。
「 お前ら二人は喧嘩しない事。いいな。 」
「 だって紺が! 」
「 喧嘩しないこと。 」
「 ア、ハイ… 」
輝が一瞬にして黙る。
「 で、最後に辰美。 」
「 あ、はい… 」
「 辰美はもっと話していいんだぞ。こんなうっさい集団だけど、優しい人たちだから。 」
そういってジャージを手渡される。そのジャージには少しの重みがあった。
「 わ、わかりました。ありがとうございます。 」
そういって「ほら静かに」と草ノ瀬君に言う漱の隣に戻る。
「 え、ねぇねぇ、これってもう開けて良いの?? 」
三守さん…今日の精神年齢低めなんかな…
「 子供か。良いぞ。着ろ着ろ~ 」
浅原さんがそう言って段ボールを蘆谷先生と直す。
「 どんなのだろ… 」
袋を開けると紺色のジャージに白いライン。
ポケットの口にはワインレッドのポイントライン。
そして背中には「燕帝山高校排球部」と白い力強い字で書かれていた。
そして内側の首元には「仁木」と書かれていた。
きっとみんなの苗字が刺繍で縫われているのだろう。
「 か、かっこいい…! 」
「 んじゃ、お前らやる気。出て来たか? 」
「 はい! 」
元気のいい返事とこくりと軽くなずく数名。
それから練習を開始した。
ランニングはなかったけどレシーブ練習だった。
レシーブそんなに得意じゃないけどこれも上達には必要だから、仕方ないよね。
そんな生活が続いた。