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贖罪。

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贖罪。

1 - 人の努力を笑ったこと

♥

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2022年07月05日

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ごめんなさい。



ごめんなぁ…



『なんでこんなのも出来ひんねん』


ちょっとしたことやってん


『なんでそんなに変わってしまってん』


遅刻魔やし、


書類も提出期限すぎるし、


無能やん。



「なんでそんなこと言うんや…とんち〜…」


無能だからって


他の幹部たちに書類を押し付けられとんものも


ご飯も食べずに引きこもって仕事しとんのも


ちょっと苦しいからって手首をカッターで切っとんのも



全部知っとる。


知ってたのに


あいつが悪いって


全部押し付けてしまってん


他のやつの


「まぁ無能やからなーwww」


「なんで軍にいるんやろなw」


そういう話に


「トントンはどう思うん?」


ついて行くしか、


『そやなぁ…ぐう無能やし』


置いていかれるような気がして


笑ってしまったんや


大先生の努力を。


それからすこしたって。


キャパオーバーだったんやろな


大先生は


「大丈夫〜…いつもの事やから.」


なんて言っておいて


ついに倒れた


急いで医務室に連れてった


そこまで頑張ってたんやな


俺が


人の最大限の努力を無にして


ここまで追い詰めてたんやな


謝っても大先生が起きんことは分かっとる


遅いのは分かっとる


見返りはもう求めんから


許しも要らんから


ただただ今はそばにいさせてや



嗚呼、


俺の罪は


人の努力を笑ったことや




謝っても謝りきれないわぁ






END

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