太「先輩、お早う」
夜「おはよ」
最近は一緒に行っている
こいつらが一緒に行きたいと云うから()
敦「眠いです…」
太「夜更かしかい?」
敦君が恥ずかしそうに云う
敦「恥ずかしながら…最近は父とゲームをするのにハマっているので」
芥「…」
夜「良かったね。其れは良い思い出になる」
敦君は事故で孤児院の院長先生を亡くした。
太宰がその時何を云ったかは、予想が付く。
「人は、父親が死んだら泣くものだ」
大方、此処ら辺を云ったのだろう
だから、敦君にとってこの世界は父親がいる世界。
さぞかし、嬉しいだろう。
そう_思わない者の方が多いけどね。
太「先輩は何か昨日夢見た?」
夜「夢…というか」
少しはぐらかすのような云い方をする
太「嗚呼…」
中「そうっすか」
二人は理解してくれたようだ
敦「…???」
芥「人虎。お前が聞いても理解出来ないぞ」
敦「煩い!!」
芥川君は聞いた事はあるだろう。
太宰の元部下だからね
太「今回はどんな感じだったんだい?」
夜「…_
”此処は風花が生きている唯一の世界だ”」
太・中「!!」
敦「…??」
芥「…コホッ」
少し、寂しそうな瞳をする
夜「そんな世界から早く抜け出すつもりかい‥とね」
此処は死者も生きている世界
太「…織田作も」
夜「生きているだろうね。此の世界だけで」
中「…」
少しばかり、重い空気になる
夜「まぁ、でも私は帰るつもりだから」
太「そうですね…お供しますよ」
中「夜月さんも、変わりませんね」
そんな空気に包まれている中_
敦「結局…何の話だったんだ?」
芥「…」
話を理解していない敦と、判っていて黙る芥川の新双黒なのであった。
学校到着_
生「キャー!!!双黒のお通りよ!!」
生「太宰様ー!!此方向いて!!」
…あいつらも人気だな。
そう思う夜月なのであった
その時_
キラッ、と群衆の中で何かが反射する
一瞬、太陽の光で何かキーホルダーが反射したのかと思ったが_
夜(包丁…!?)
そいつは包丁を持っていた
此処からでは異能力の発動が間に合うかどうか判らない
急いでそいつの元へ走る
太「先輩?どうし_
太宰が云いかけるのと、私の腹に包丁が刺さるのは同時の出来事だった
生「キャー!!!」
生「ほ、包丁持ってる…」
群衆はパニックになる
夜「かはッ…」
異能力の発動の方が一歩遅かったか…!
敦「夜月さん!?」
芥「夜月さん!?一体何が…」
ガバッ
?「離せッ‥!!」
流石、旧双黒は出来る奴と云ったか…
太「先輩を刺しておいて、逃がす訳ないよね?」
中「じっくり話を聞こうか…?」
明らかに殺意が籠もっている…
バタバタと先生が来る
先「負傷者は!」
敦「此方です!脇腹を刺されて…」
先生達が慌ただしく動く
その時_
国「…」
フラフラと国木田(先生)が来る
太「国木田君…?」
敦「国木田さん…?」
明らかに…
夜「私狙いか。卑怯だね」
ナイフを振り飾れる
中「なっ‥!!」
芥「くそッ…」
此の距離じゃ届かないね
そう思った時_
ガキンッ
刃物同士がぶつかる音がする
眼の前に居たのは_
夜「鏡花ちゃん‥!?」
鏡「動かないで。_
”貴方は此の世界から脱出するための、必要な人”
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学校編だぁぁぁぁー!