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#ノベル
あべさく正義♡
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郁不-いふ-
426
「すばるごめん!今日急に委員会の集まりが出来ちゃって…。すぐ終わるらしいからちょっと待っててくんね?」
「あぁ。全然いいよ。いくらでも待つわ。」
「ありがと!すぐ戻るから!」
はぁ…。せっかくすばると帰って遊ぶチャンスだったのに…。貴重な時間が短くなっちまった。
「高橋ー!」
「おう、木下か!」
「今日って何すんの?」
「知らへんのかい!図書委員会の作ってる冊子?のホチキス止めをするらしい。」
「へー。さっさと終わらそ!」
「せやなー。今日は結構人いるしすぐ終わりそうや!」
「これ地味にきつくね?」
「それな…。」
「なんか話して紛らわそ!」
「じゃあ木下に聞きたいことある!」
「なに?」
「お前好きな人いるってゆうてたやん。その人とどうなりたいん?」
「え!」
突然の問いに思わず声を上げる。
「…うーん、ってか別に俺に好きな人がいるってわけじゃねぇんだけど!」
「はぁ?あんなわかりやすい嘘ついて俺の目をごまかせると思っとるん?」
「うぐっ…。」
「で?どうなん?付き合いたいとかないん?」
「…分かんない。好きな人ができたのも初めてだし、付き合った未来が想像できないっていうか…。」
付き合ったら何かが変わるんだろうけど、何が変わるか分からないし変わるのが…怖い。初めてできたまともな友達で好きな人。もし俺が告白したせいでその大切な人を失うことがあると考えてしまうと不安になる。
「おーい、木下くーん?」
「はい!」
「はよ手を動かせ!」
「ひぇぇ、すみませーん!」
「…やっと終わった…! 」
「予定より結構かかったな。」
「俺教室で待たせてる人いるから先帰るな!」
「了解!」
やっば…!めっちゃ待たせてる!もう帰ってるかも…。
「すばるー!ごめん遅くなっ…。」
すばるは教室の真ん中で寝ていた。
「おーい、起きろー。」
なかなか起きない。せっかくならちょっといたずらするか!…何しよう。コイツの顔見たらなんか思いつくか?
すばるの顔をじっと見つめる。
にしてもコイツ顔がいいわ…。かっこいいけど美しい感じで可愛さもちょっとあって…。触りたいな…。って俺考えてる事キモすぎだろ!そんな事を考えていると頭にさっきの会話が出てくる。
「その人とどうなりたいん?」
すばるのことは好きだけど、告白してこの関係が壊れるのが怖い。一歩次のステップに進んだらもう戻れないんじゃないかな ?何が変わるかも分からないことをこんなリスク背負ってまでやるのかな?
「うーん…。りく…早く帰ってこいよ…。」
「!」
なんだ…寝言か。もう一度すばるの顔を見る。…もし付き合ったらこの寝顔に触れることができるのかな?すばるの全部俺のものになんのかな?付き合えたら、ただの親友じゃないこと沢山できる?そう考えると付き合うっていうのも悪くないのかもしれない…。
「…りく?委員会終わったの?」
「起きたのか!もう終わった。」
「ごめん寝てて。」
「全然大丈夫!」
「ところでだけど、その手に持ってるのホッチキス?どこのやつだよそれ?お前今日筆箱忘れて文房具系なんも持ってないはずだろ。」
「あ!やっべ!図書室から持ってきちまった!」
「ははは、何してんだよ笑」
…またその笑顔に気付かされる。最初は友達でそれから親友、好きな人になっていって、俺はどんどん欲張りになっていく。アイツともっと仲良くなりたい、もっと知りたい、あいつのこと全部欲しい。関係が壊れるかもしれない。だけど、それよりもアイツのことが欲しいって気持ちが大きい。もし関係が壊れてもまた築き直せばいい。アイツならきっとそうしてくれる。
「おい、早く行かないと図書室閉まるだろ。」
「ごめんごめん、今行きまーす!」
俺の心はもう決まった。
コメント
1件
読んだ読んだ〜!!😭💕 第9話、めっちゃ良かった…!! りくくんの「関係が壊れるのが怖い」って気持ちと「それでもすばるが欲しい」って気持ちの葛藤がもう…!エモすぎて胸がぎゅーってなったよ😢💖 すばるの寝顔見て「付き合ったら触れるのかな」って考えるシーン、完全に恋する高校生のそれでしょ…!かわいすぎるんだが??笑 最後の「俺の心はもう決まった」でこっちまでドキドキした!次どうなるんだろう、すばるの気持ちも知りたい〜!続き楽しみにしてるよ!!🌸✨