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どぬが元の姿に戻ったことで、からぴちメンバーの仮説は確信へと変わった。あの「虹色の結晶」と、それに伴う体調不良こそが、ショタロリ化を解く鍵なのだ。残るは、のあさんとヒロくん。彼らが元の姿に戻るための方法を、メンバーたちは必死で考え始めた。
どぬが戻った日の午後、なお兄は発見した虹色の結晶のカケラをリビングのテーブルに置いていた。その輝きは、微弱ながらも不思議な魅力を放っている。メンバー全員が、この石が持つ力について話し合っていた時だった。
ロリ化したのあさんが、好奇心旺盛にそのカケラに手を伸ばした。ゆあんくんが「のあさん、触っちゃダメだよ!」と慌てて声を上げるが、時すでに遅し。のあさんの小さな指が、キラキラと輝く虹色の結晶のカケラに触れた、その瞬間だった。
フワッ…
のあさんの体が、光に包まれたように淡く輝き始めた。その光は次第に強くなり、メンバー全員が思わず目を閉じる。そして、光が収まった時、そこに立っていたのは、見慣れた高校生ののあさんだった。
「え…私…?」
のあさんが困惑した表情で自分の手を見つめる。着ているのは、まだぶかぶかの借り物のTシャツだが、その顔は紛れもない、いつもの優しいのあさんの姿だった。
「のあさん!戻った!?」
るなちゃんが歓声を上げて駆け寄る。驚きと喜びが入り混じった空気が、リビングに満ちた。
「でも、どうして…?」
ゆあんくんが首を傾げる。自分が元に戻った時は、ただ寝ていただけだった。しかし、のあさんは虹色の結晶に触れたことで元に戻った。
「もしかしたら、ゆあんくんと入れ替わるようにロリ化したから、結晶の効果が薄かったのかもな…?」
もふくんが考察するように呟いた。直接結晶に触れてショタ化したどぬやヒロくんとは異なり、のあさんはゆあんくんが元に戻った「代わり」にロリ化した。そのため、結晶の直接的な影響を受けにくかった、あるいは結晶に触れることで逆転現象が起きたのかもしれない。まだ全ては不明だが、とにかくのあさんが元に戻ったことは、大きな前進だった。