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8月9日 天気晴れ
僕は今、ド田舎にある自分の家の縁側に寝転びながら、遠くまで広がる田園を眺めていた。
《今日もすることがない》
8月上旬、夏休み真っ只中の僕はとても退屈していた。
課題は終わっている。初日に友人宅で少ない課題をぱぱっと終わらせ川で冷やした西瓜を食べた。それ以来友人宅は都内の親戚の家に遊びに行ってしまった。誘われもしたが人の多過ぎる都会に行く気にもなれず一人淋しくこうして縁側に寝転んでいる。
数十分がとても長く感じ、とうとう限界がきた僕は懐中時計を持ち蔵に向かった、家の蔵は今でも定期的に掃除しに行っており中のものの保存状態はとても良い。書物に焼き物、刀に着物など沢山ある、書物などは数ヶ月に一度天日干しするくらいだ。祖母から聞くに代々こうしてきているらしい、古臭くはあるが長男に生まれると田舎の広大な土地が全て継がれる、次男などは大金を渡され出世してこいとなるらしい。現に大叔父さんは大企業の社長だし叔母さんも違う土地で農家となりここより小さくはあるがそこでは有名な地主である。 このようにみんな頭が良い。
「………ついた…。」汗