二次創作です。
ご本人様には関係ありません。
某実況者様のお名前をお借りしています。
誤字脱字等あるかもしれませんが、
温かい目で見守ってくだされば幸いです。
尚、ご指摘等は程々に宜しくお願いします。
その日は朝から雨が降ってた。
湿気が酷すぎて朝早くに目が覚めて…
暇だったからみんなを起こしに行こうと思って、いつもの服に着替えて順番に部屋を回った。
寝覚の良いコンちゃんとレウさんを起こして、その次に少し寝覚の悪いきょーさんを起こした。
そこまではよかった。 いつも通りだった。
最後に1番寝覚の悪いみどりを起こしに向かった。
『みどりー…起きてー!!』
いつもなら部屋の扉をノックして声をかければ少しは反応してくれていたのに、その日は微塵も反応が無かった。
別にいつも通りが絶対なんて決まりはないけど、人がいる気配がしなくて、だけど昨日の夜はみどりが部屋に入るのを俺は見てて…
とにかく…ひたすらに嫌な予感がして、
体中から変な汗が出てきて止まらなかった。
『みどり、みどりってば…ねえ、ねぇ……』
扉を開けたが最後、元に戻れない気がして、
何回も扉の前で声をかけた。
不意に、足元から湿り気を感じた。
見下ろせば、まだ鮮やかな赤が扉と床の隙間から廊下へ流れていた。
『みっみどり…あ、開けて?』
『いたずらにしては度が過ぎてるってば…』
本当は分かってた。
部屋からむせ返りそうな生臭い香りがした時から。
本当は分かってた。
扉の前の“何か”が邪魔して開かない時から。
本当は…分かってたっ……!!
みどりの気配が弱くなってて、
“扉の前”から動いてない時からッ……。
『ひっ…ひっ……』
呼吸がおかしくなって片手で口元を覆う。
いやだいやだいやだいやだいやだいやだ…。
認めない、俺は絶対に認めない。
ぐっと“何か”ごと扉を開ける。
とさり、とあまりにも無慈悲な音がした。
扉の側には、君が倒れていた。
真っ白なローブを、真っ赤に染めて。
『うそだ… 』
部屋の床には、緑色の陣が描かれていた。
殆どがただ汚れていて、汚れていない部分も
見たことのない文字が羅列している。
暫く放心状態でそれらを眺めていた。
すごく混乱しているはずなのに、頭はどこか他人事のように冷静で。
あ、みどり死んじゃったんだ、とか。
早くみんなに知らせなきゃ、とか。
全然降りてこない俺の様子を見に来たレウとコンちゃんの声と、きょーさんが俺の頬を引っ叩いた痛みでようやく事態を理解し始めて。
『だって、うそだ、なんっ…なんで……?』
思い出したように涙が溢れて止まらなかった。
悲しくて…苦しくて……。
気付くとみどりが倒れてた場所には血溜まりと、それに浸った真っ赤な重いローブしかなくて。
きょーさんがみどりの血で汚れた部屋を掃除している間にも。
レウがみどりのパーカーやローブを燃やしている間にも。
コンちゃんが緑色の陣の解読を試みている間にも。
何も手につかなくて、やる気も起きなくて。
数ヶ月経ってやっと受け入れられた。
それから偶々うちの国にちょっかい出してきた国を潰しに行ったらみどりにそっくりな君がいて…気配も視線も、声も一緒で。
生まれ変わりだとしか思えなかった。
君を預かって数日後に、みどりが死ぬ前に書いた手紙が見つかって、小瓶の事と記憶の事を知った。
それからはもう知っての通り。
助けに来てくれた時のみどりの態度があまりにも“いつも通り”で、嬉しくて…すごく泣きそうになったのを覚えてる。
どうも、チェシャで御座いマス…。
「死んでるじゃん…え?」
ハイ…エット、デモデスネ、コレハソノチョットデスネ、設定上シカタナクデシテネ?
…スミマセン……ゴメンナサイッ!!
えっと、まぁ、いま生きてるわけデスシ?
アー…
第19話でお会い致しましょうっ!!!!
それではっっ!!
コメント
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聞きたいことあれば気軽に聞いてくれたもれ