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※必読
・中国✕ベトナムのNL
・この二人好き。マジで
『う〜ん。これは酷い乾燥ですね』
国の化身であり、医者でもあるシンガポールにそう言われた。私、ベトナムは余りにも唇の乾燥がひどいから彼に診てもらっている。
シンガポール『この季節にここまでの乾燥は珍しいですね。もしかして、唇を舐める癖とかあります?唇を舐めると、唾液が乾燥するときに唇の水分を奪っちゃうんで、余計に乾燥するんですよ。』
ベトナム「いや・・・・・・・・・無い・・・・・・。と、思う」
シンガポール『そうですか・・・。分かりました。とりあえず塗り薬出しときますね。1日2回、朝と夜に塗るようにして下さい。』
ベトナム「嗚呼、ありがとう」
シンガポール『また何かあったらお越しください』
ベトナム「分かった」
唇を舐める癖・・・・・・。私には無い。
ベトナム「(舐める・・・。唇を)」
ベトナム「あっ」
1人、そんな奴がいた。私の恋人で、同棲もしてる中国だ。彼はよく私にキスをする。それは良い。だが、キスし終わるときとし始めるときに私の唇を舐める。・・・まぁ、舐めるような事をするの方が正しいのだろうか。
ベトナム「犯人はアイツか・・・」
待合室で処方箋の発行を待ちながら考えていた。キスするときいつも、独特だなとは思っていた。まぁ私も嫌じゃなかったし、別に何も言わなかった。それがまさかこんなことを及ぼすなんて。
看護師『ベトナム様、こちらが処方箋になります。』
ベトナム「ありがとう。薬局は何処なんだ?」
看護師『向かい側の建物の2回です。』
ベトナム「分かった。ありがとな。」
看護師『いえいえ、お大事に』
良い看護師だ。処方箋もわざわざ持ってきてくれたし。さっさと薬局に行って、薬を貰ってこよう。
ベトナム「ふぅ・・・、」
薬剤師さんもめちゃくちゃいい人だったな。私が言うのも何だが、東南アジアの人は気さくな人が多い。みんな明るくて活気があり、町中では人々独自のネットワークの様な情報網が張られている。悪い意味じゃないぞ、いい意味でだ。
ベトナム「ふふ・・・、こんなことろにいると、平和だと誤解しちゃうな。」
おっと、私もさっさと帰らないとな。
シンガポールといえば、マリーナ・ベイ・サンズやマーライオンのイメージが強いだろう?だが、シンガポールの町並みも中々の見ものなんだ。今私が居るのはカトン地区、カラフルな建物が多く建ち並ぶちょっとした穴場観光地だ。SNSなどでもよく話題になる。少し交通の便は悪いが、充分満足出来るだろう。もし、シンガポールを訪れるなら、一度は来てみるといい場所だ。
お店の店主『おっとそこのべっぴんの姉ちゃん!お安くするぜ?・・・って!アンタ!ま、まさか・・・、お国の化身・・・かい?』
ベトナム「あぁ、ベトナムだ。」
お店の店主『こ、こりゃ失礼ベトナム様・・・。』
ベトナム「別に構わん。何か売ってあるのか?」
お店の店主『そりゃもちろん!』
お店の店主『あなた様みたいなべらぼうな別嬪には、こんな髪飾りなんてどうっしょう?』
ベトナム「いいな!これをくれ。いくらだ?」
お店の店主『今日は別嬪に会えたからな、赤字上等!半額さ!』
ベトナム「!?良いのか!!?」
お店の店主『構いませんぜ!ほら、持っていっておくんなせぇ!』
ベトナム「ありがとう。大切に使わせてもらう」
ガチャ
ベトナム「tôi đang ở nhà(ただいま)」
家に帰ると、美味しそうな薫りが歓迎してくれた。私の恋人で同棲している中国が、夕飯も作ってくれていたんだろう。彼は料理も出来るからな。
中国「欢迎回家(おかえり)。病院どうだった」
ベトナム「んー・・・、ただの乾燥だ。」
中国「ふーん。薬は?」
ベトナム「保湿剤。朝晩に塗ってくれって。」
中国「保湿剤?ただのリップクリームでも良いんじゃないのか?」
ベトナム「専門的なヤツ。」
中国「分かった。とりあえず夕飯できたから食べるぞ」
ベトナム「ん、ありがと」
シューマイ、酢豚、麻婆豆腐。世界三大料理の1つである中華料理はめちゃくちゃ美味しい。それに彼の料理スキルも中々のものなんだ。
ベトナム「!おいし」
中国「良かった。おかわりあるし、いっぱい食えよ」
ベトナム「うん・・・。」
シューマイからは肉汁が溢れ、酢豚は野菜がくたくたになってて美味しいし、麻婆豆腐はソースと豆腐のマッチが最高だ。
中国「あ、風呂も沸かしてるから。好きなタイミングで入ってくれ」
・・・お母さんか。コイツ・・・。まぁ、嬉しいが・・・。