TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する



気が付けば、いつもの部屋のベッドの上で寝ていた。

ベッドの端で悠斗がスマホを触りながら腰かけていて、レンはいつも通り部屋の俺の近くで心配そうな表情で浮いていた。

「おはよう、湊。って言っても夕方だけどね」

悠斗は優しく微笑んで、俺の頬を撫でた。

あの後、どうやってここに帰ってきたのだろう?

記憶がぼやけたように薄れていて、思い出せない。

でも、加那さんのあの表情だけは、妙にハッキリと覚えている。

俺の目から、ぼろっと涙が零れ落ちた。

「…湊、。大丈夫だよ、泣かないで」

悠斗が優しく俺を抱きしめて、頭を撫でた。

俺は吐き気がして、悠斗の腕から逃げるように身体をよじった。

しかし、それを悠斗が許すわけもなく。

より強い力で抱きしめられるだけだった。

「……ねぇ、湊」

悠斗が俺にそっと言い聞かせるように呟く。

その声は、今までとは全く違う異様な響きを持っていて、俺は背筋が凍った。

「俺は、ずっと待ったんだ。ずっと、ずぅっと。湊を傷つけたくないからさ。






……でも、もういいだろ?」






『にいちゃん』








レンの声は、酷く掠れていた。

俺の心臓がばくばくと波打つ。

ヤバい、これはヤバい。

俺の本能がそう叫んでいるのに、俺の体は蛇に睨まれた蛙のように動かなかった。


悠斗はにっこりと口角を上げた。







「大好きだよ、湊」














俺は手酷く悠斗によって犯された。





泣き叫んで、暴れて、殴られて、また泣いて。





朝起きたときには、後処理はされていたものの悠斗の姿はなかった。




あの悠斗の表情が、声が、忘れられない。

優越に満ちた、悪魔の顔。

レンは、俺が犯されている間消えていた。


レンも、監禁されているとき、これをされたのかもしれない。



俺の体には、至るところに痣や打撲痕、鬱血痕に噛み跡やらの傷が残っていた。





俺の心はもう空っぽだった。



真っ黒で、もう何の光も無い。

















涙は出なかった。





涙を流す気力も、泣くことの意味も無かった。





ただ、足枷の冷たさだけが俺の体を駆け巡った。



この作品はいかがでしたか?

314

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚