テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
M__side
「緑内障」という診断をされて2日目。
別に何かが変わるわけでもなく、
感動系小説のようでもなく、
若井と涼ちゃんに感づかれるわけでもなく、
淡々と景色が変わっていく毎日。
__そして、
今まで機能していなかった僕の
「耳」という部位は芽を開こうとしていて。
命が戻ってきていた。
否、手話を第一言語にせずとも生きれるようになっていた。
言葉は発せないのだけど。
さらに一つ変わったことと言えば…、
_ガチャッ_
『元貴、おはよう』
二人と同居を始めた。
前々からそういう話は出ていて、
ついに始めたのだ。
『若井おはよう、
今日やりたいことあるんだけど』
『なに、?』
『映画、行かない?』
『…元貴、聞こえないでしょ、』
『いいの!ガイドもあるし!行きたい、』
『わかった、涼ちゃんも誘うね』
若井を見送り、部屋の中で思考を巡らせる。
これで、
”見えなくなるまでにしたい100のこと”
1つ、達成できる。
さて、ふたりはいつ僕の汚れに気が付くかな。
12月4日(水)
医者に日記を書いてみたら、
と言われたので書きます。
どうせ見えなくなるけどそれまでは。
今日はふたりと映画を観に行きました。
僕は視界に汚れがあって見えずらかったけど
はじめて”音”で楽しみました。
ベタな恋愛映画だったけれど、
若井が人の恋愛を見て照れているのが
面白かったです。
いつかそれも見えなくなるのでしょうか。
涼ちゃんはクライマックスで
ぼろぼろになっていました。
涼ちゃんらしいね。
見えなくなるまでにしたい100のこと
__1 ふたりと映画を見る 達成
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!