rd × pn

雨が降る日の午後、pnは職員室で妙な違和感を覚えた。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

pn）…、今日はrd来てないのか？

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遅刻も欠席もしたことのないrdが、朝から

来ていない。

LINEにも、既読がつかない。

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──何かが、おかしい。

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気づいた時には、もう家の前に立っていた。

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知っているはずの ない住所。けどいつしか

rdがポロっと漏らした地名を頼りに  pnは

たどり 着いていた。

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チャイムを 押しても  返事はない。

でも､ 鍵は開いていた。

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pn）rd …..？

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玄関を開けてすぐ、血の匂いがした。

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慌てて奥に進むと、薄暗い部屋の隅

制服のまま 膝を抱えて座るrdがいた。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

腕にはカッター。床には薄く血の跡がある

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pn）ｯ、バカ ! 何してんだよ…お前 !

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pnが駆け寄ろうとすると、rdはゆっくり顔を上げた。

rd）先生、来てくれると思ってた

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笑っていた。でもその目は、泣いたあとの

赤みが残ってる。

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rd）何やっても先生が来てくれないなら、

いなくなるしかないかなって思って…

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pn）…何言ってんだ、お前…ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd）でも、良かった。来てくれたね。

やっぱり先生は俺だけのものでいてくれるよね？

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そう言って、rdは引き出しから小さな鍵を

取り出す それは 小型の南京錠の鍵だった。

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rd）これ、部屋の鍵 ､

先生、ここで暮らしてよ。︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

仕事もやめていい。俺だけ見てればいい。

ほら、携帯も…いらないよね ?

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pn）お前… 正気じゃないよ 。

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rd）うん、知ってる。

でも、先生のこと好きすぎて、 もう頭の中

ぐちゃぐちゃで …何が正しいとか、どうでもいいの

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rdの腕に触れようとした瞬間、

pnの手首が引っ張られた。いつの間にか

手錠が嵌められていた。

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rd）ねぇ先生、 俺と一緒におかしくなろうよ

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rdはそのまま、ゆっくりと笑った。

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その笑顔は、泣いてるようで、嬉しそうで、どこまでも壊れていた。