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なお兄の日記に記されていた「虹色の結晶」。その正体が判明し、からぴちメンバーの間に新たな緊張感が走った。そして、その原因となる「カケラ」が、まさかあの部屋に隠されていたとは誰も想像していなかった。
部屋に残されたカケラ
なお兄の日記の記述から、彼らはもう一度、ショタ化が最初に起こった教室、特に、日記が発見された棚の周辺を徹底的に調べ始めた。もしかしたら、あの時、気づかなかっただけで、何か残されているかもしれない。
棚の奥、床の隙間、そして埃を被った掃除用具入れの裏まで、懐中電灯の光を当てて入念に確認する。そして、なお兄がかつて日記を隠していた棚の、さらに奥の壁の小さな亀裂に、じゃっぴの視線が止まった。
「これ…何か光ってる…?」
じゃっぴが指を差し示すと、その亀裂の奥から、かすかに七色の光が漏れているのが見えた。シヴァが慎重に亀裂を広げると、中から手のひらサイズの、キラキラと輝く虹色の結晶のカケラが転がり出てきた。それは、なお兄の日記に書かれていた「虹色の結晶」そのものだった。
「これだ…!これが、俺たちを小さくした原因の石…!」
うりが震える声で呟くと、その場にいた全員が息をのんだ。まさに、全ての始まりとなった「元凶」が、こんな身近な場所に隠されていたのだ。