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ある日、彼は図書館へ行きました。ハッタは本が大好きでした。特に大好きな紅茶を飲みながらの読書は彼にとって唯一、心が休む時で、彼が一番大好きな時間でした。両親から何も言われないし、あのうるさい機械の音も何も聞こえない。何も考えなくていいあの時間。 彼は新しい本を求めて本屋へ行っても彼が買える本は古本か、誰かが読んだ中古の本しか買えません。だから、無料で借りれる図書館は彼の一番大好きな場所でした。だから彼は時間がある日は図書館に入り浸っていました。そんなハッタが通う図書館に高貴そうな服装服装を纏った男がいました。赤いたれ目をした、黒髪で赤色のインナーカラーが入った短髪の髪で、高身長だった。本を読む姿が似合う。多分、身分が高い人なんだと見ただけでわかった。気になって彼を追いかけてみた。すると
「おや、これはヘンリーきょうじゅじゃないですか。」
と店員さんが頭をぺこぺこ下げながら言った。やはり、身分が高い人なのだろうか。彼は幼かったため「教授」の意味が分からなかったのです。
「嗚呼、お邪魔していますよ。」
彼もまた、礼儀正しそうに店員さんにお辞儀をする。
「どんな本をお探しで…」
礼儀正しい男は、笑みを浮かべて
「今日は童話を探しているんだ。そろそろ娘が7歳の誕生日になるんだ。娘は絵本が好きで、プレゼントしようと思ってね。何かいい本はないですかね。」
と言った。話し方も振る舞いもまるで僕やお父さん、お母さんとは違う。しかも、7歳の誕生日…。男の娘は僕と同じ年齢だ。誕生日にプレゼント。聞いたことがない。僕は一回もそんなものを貰ったことがない。
身分が高い人の下に生まれるとこんなものを貰うことができるのか。
僕は少しその子が羨ましかった。僕は身分が低くて貧しい家庭に生まれた。
この図書館は無料で本を借りることができるが、それ相応のお金を払えば本を買うことができる、本屋のような仕組みもあった。しかし、とても高値で僕のような貧しい人にはできない。だから、借りるしかないのだ。
「それでしたら、こちらなんかどうでしょうか?」
と店員さんが男に差し出した本は『不思議の国のアリス』と書かれた絵本だった。
「……これは?!」
男は少し驚いたような声質で言う。そして目を輝かせ、赤い目を大きくしている。