やっぱ銀魂
結局はここよ
(夜。江戸・万事屋前。空は真っ赤。建物が燃え、瓦礫が散らばる)
神楽「銀ちゃんッ‼︎敵が多すぎるアル‼︎」
新八「ダメだ!このままだと万事屋ごと……!」
(銀時、木刀を構えながら歯を食いしばる)
銀時「チッ……なんでこういつもタイミング悪ぃんだよ……‼︎」
(敵組織《無刃》の幹部・“黒鉄”が笑う)
黒鉄「狂刃も銀髪もいねぇ今なら潰せると思ってなァ?」
(銀時、血だらけの顔で睨み返す)
銀時「……残念だったな。万事屋に“守られる側”なんざいねぇ。」
(銀時が踏み出そうとした瞬間――轟音。煙の中から、一人の影)
拳が赤く光る。
彩音「……誰がいねぇって?」
(風が吹く。彩音の拳が血を滲ませながら震えている)
銀時「……バカ、寝とけって言っただろうが。」
彩音「バカはどっちよ。あんたが倒れたら誰がみんな守んの。」
黒鉄「“狂刃”彩音……まだ立てたのか。」
彩音「立てるよ。アタシは——“守るために”狂うんだから。」
(拳、蒼く光る。空気が震える)
彩音「アンタらが何人来ようが関係ない。……こいつらに指一本触れてみろ。」
(地面がひび割れる)
彩音「その瞬間、あたしの拳が全部ぶっ壊す‼︎」
(戦闘。彩音の拳が炸裂。黒鉄の鉄鎧が砕け、地響きが響く。
しかし、敵の反撃の刃が彩音の腹部をかすめる)
銀時「彩音ッ‼︎」
彩音「ッ……大丈夫、かすり傷。」(笑って見せるが、血が滲む)
(銀時が前に出ようとするが、彩音が止める)
彩音「行くな銀時。アンタは……生きて、みんな守って。」
銀時「何言ってやがる。お前を置いて行けるわけ——」
彩音「アンタが生きてるだけで十分なんだよ‼︎‼︎」
(敵が再び迫る。彩音は最後の一撃を放つ。拳が炎のように光る)
彩音「——これで終わりだァァァ‼︎‼︎」
(衝撃波。辺りが真っ白に包まれる)
──静寂。
燃え残る瓦礫の中、彩音が倒れている。
銀時「……おい、彩音。おい‼︎‼︎」
(抱きかかえる。血だらけの拳を握る)
彩音「……みんな、無事か……?」
銀時「当たり前だ。全員ピンピンしてる。お前が守ったんだ。」
彩音「……そっか……よかった……。」
(力が抜ける。彩音の瞼が閉じる)
銀時「……ッ!」
(拳を握る。震える声)
銀時「ふざけんなよ……てめぇ勝手に終わらせてんじゃねぇよ……‼︎」
(静かに立ち上がる。空を見上げる)
銀時「——ここから先は、オレが守る番だ。」
(木刀を構え、敵の残党に向かって歩き出す)
(神楽と新八が駆け寄る)
神楽「銀ちゃん!」
銀時「下がってろ。これ以上誰も傷つけねぇ。」
(木刀が光を放つ)
銀時「オレはもう、あの時みてぇに仲間を失いたくねぇんだよ。」
(衝撃。銀時が一閃。残党全滅)
(夜明け。彩音の枕元。銀時が座っている)
(彩音が微かに目を開ける)
彩音「……銀時……?」
銀時「よう、寝起き悪ィな。」
彩音「……アタシ、生きてる……?」
銀時「あぁ、生きてる。しぶとくて助かったわ。」
(沈黙。彩音が微笑む)
彩音「……守れた?」
銀時「おう。お前がいたから、みんな生きてる。」
(銀時、拳をそっと握る)
銀時「だからさ、もう無茶すんな。お前が倒れたら……こっちが死にそうになる。」
(彩音、照れ笑いしながら)
彩音「……それ、今さら言う?」
銀時「今さらで悪ぃな。でも……ありがとな、彩音。」
(拳を合わせる二人。朝日が差し込む)
次回「恋物語は突然に」
うん、次回ロマ注意ってことです
どっかのラブのストーリーじゃないからね?
乞うご期待!
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