ーオレは捨てられた。理由はわからない。四つ子だったから口減らしもためか、ただオレがうざかったからか。山に捨てられて2日経った。今ふと頭に浮かんだ文字は「死」だった。 今日は雪が降ってる。寒い。そして眠い。死ぬための眠りか、ただ眠いだけか… 多分死ぬための眠りだろう。
起きれた。ただここがどこだか分からない。 天国か地獄か、生きてて誰かの家で寝てたのか。 生きてた。だがすぐ死ぬ。だって頭の後ろで、オオカミがいるから。 俺はオオカミの餌となり食われるだろう。違った。今日は予想と違うことが多い。そんなことを考えているとオオカミが「起きたか」となぜか話しかけてくんので「うん」と答えた。「なら説明する。いいかこの山には獣が住んでいる。オレの仲間はその獣に殺された。オレだけ生き残って他の仲間の元に帰ろうとしてる時、お前を拾った。 運命さと思ったよ。だってお前はずっと前に殺されたボスの生まれ変わりだったんだから!」 「は?何を根拠にそんなこと言ってんの?オレただの人間」 「ボスも人間だったよ。ただちょっと違う。頭触ってみろ」 「触っても何にもねーよ…ってうわぁ、なんだこれ」 頭にオオカミの耳(?)らしきものがついていた「…もしかしてこれで耳良くなってお前と話せてんの?」 「その通り。他から見ればお前は独り言を言っているようなもんだ」 「なんでこんなんになってんの?今まで生えてきてなかったんだけど」 「たぶん環境のせいだ。人間のところに住んでたから今まで生えてこなかったんだろう。耳。だけど、捨てられた後眠っていただろう?それはたぶん耳を生やすための眠りだ。最初に会った時よりも耳、大きくなってる。…質問は終わりか?」 「待て、お前はオレに何して欲しい?獣を倒すことか?」 「そうだ。」 「それはオレがボスの生まれ変わりだから?」 「それもそうだが、獣をこの山に放出したのは、お前の両親だから。」 「….え、マジで」 「マジで」 「本当に?」「本当に」「なんで?」 「知らん」「…」「…」 「お前の両親のことだから、お前は関係ない。だがお前がいることで手掛かりがつかめるかもしれない。」 「….分かった。獣倒し、手伝うよ。お前名前は」 「リルとでもよんでくれ。」 「ふうん、じゃあオレは今日から狼(オイノ)リクにしよ。捨てたやつからもらった名前はいらん。」「よろしくリク」 「うん」(こいつとオレ妙に名前似てんな….)
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主)おかえりなさーい!
主)これから2人はどうなるんでしょうか?!
主)次回も楽しみに!
主)ではおつ主
コメント
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えめちゃくちゃおもしろいやん、続きの展開が気になりますねぇ……てかリクくんの両親とんでもねぇな!( * ॑꒳ ॑*)