ー登場人物ー
衣月(えつ)→「」
折生(おりせ)→〈〉
萎学(いまな)→{}
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ーattention pleaseー
・辛い表現あります
・闇堕ち表現あります
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ー衣月sideー
誰にも相談できない…………。
これは、長年一緒にいた折生にも相談することは決して出来ない……。
あの日からずっと…ずーっと…対策や、虐められている子の対応を模索していたのに……、、何も思い浮かばない……何も出来ない………。
ここ数日の激務もあってか、対応など考えている余裕もなく、常にイライラした状態だった。
「あーっ、、!!もう何をすれば良いんだよ…………、、、イライラする…………、!」
エナドリを飲んでも飲んでも終わらない………、、これで何本目なんだよ……
机の上に置いてあったエナドリの缶と床に転がっていた缶を数えた。
「28……29……さっ……30…………」
30……本………、?!気づかないうちにそんなに飲んでいたのか……、?!
「昨日は25本……その前は……35……、、20轍で…毎回20本越え……………」
あれ…………なんか、、体が、、動かない、、頭も痛い…………あっ……視界が反転して…………………………
バタッ!
俺はその場で倒れてしまった………。
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ー折生sideー
朝になっても衣月君が起きて来ない……、、なんでだろ……一旦部屋に行って起こすか…。
〈衣月君ー!朝ですよー!仕事遅れてしまいますよー?〉
姿が見えない…布団に隠れているのか…、?
布団に行く前に見えた光景。それは机の下で倒れていた衣月君だった。
すぐに萎学君を呼び、衣月君を病院までつれていった。
原因はもうすでに分かりきっていた……何故なら、衣月君の部屋を見渡すと大量のエナドリの缶が転がっていた。多分カフェイン中毒か、過労だ。
病院に着き、俺は医師からいろいろな質問をされた。医師が言うにはやはりカフェイン中毒が妥当だろうと言う事だった。
そこまで彼は追い詰められて居たのだろうか……もしそうであれば俺に何かできる事があるのなら協力してあげたい…………、、
数十分経った頃、衣月君が目覚めた。だが、その時の衣月君の顔はとてもじゃないけど絶好調とは言えない顔だった。
目にはクマができて居て、目は光が無く真っ黒、まるで生気が無いように……。
話しかけても反応は無し。ただただ虚な目で天井を見上げているだけだった。
一体何があったのだろうか…………。
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ー衣月sideー
数十分経った頃、俺は目覚めた。見えた景色は病院の天井。後、心配そうな顔をした折生と萎学が居た。
おそらくエナドリの飲み過ぎで倒れたのだろう……。
だが、倒れる前のイライラは収まっておらず、突然、2人に心無い言葉を言ってしまった。
「ごめん……帰ってくれ…1人になりたい…。」
俺がそう言い放った後、萎学と折生は部屋を出た。
やっと1人になれる……この気持ちは…決して折生にもバレてはいけない……。
バレたら…絶対に他の奴らに馬鹿にされるに違いない。
「好きなんだけどなぁ……………。」
好きだけど、好きになっちゃいけない。それが世の中だ。
俺が好きな物は…皆に言ったら大バッシングを受け、馬鹿にされるだろう。
「好きだからこそ……考えなきゃ……幸せになれる方法……。」
やっぱり…いじめた奴らが居なくならなきゃ折生は幸せにはなれないのだろうか……。
もちろん、俺が受け持ってるクラスの対応も考えなくてはならないが、折生の事がどんどんと頭の中を支配して居たため、それしか考える事ができなかった。
「いいや。折生をいじめたアイツらは……社会的に抹消してやれば……ね。」
流石にこの世から抹消してしまえば、俺が悪くなってしまう。なら、いじめた事実をつきつけ、社会的に抹消してやればいい。
「本当ならこれだけじゃ済まされない…普通、捕まっても良いくらいだ。今にミテロ…絶対ニお前ラヲ抹消シテヤル……。」
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ー折生sideー
急に衣月君に出て行けと言われたが………流石に気になってしまい、病室の手前の椅子で萎学君と座って居た。
その時、衣月君の声が聞こえた。
〈えっ……好きだから……、?〉
〈俺をいじめた奴らを社会的に抹消…、?〉
もしかして………衣月君は追い詰められ過ぎて……狂ってしまったのでは……、?!
〈あっ……早く、、なんとかしなきゃ…〉
ー続くー