テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
うぐいす
140
10,273
「エクスさん、もう少しで貨物に行きますよね?」
「そうだね、もう準備したから俺は出るけど小柳は?」
「俺は新しい子にフリーサ教えて来ます。何かあったら電話下さい」
「え、大丈夫?俺これが終わったら教えてもいいけど」
「大丈夫っす。ちょうど時間空いたので俺行って来ます」
「でも小柳休んでないだろ?俺行けるよ?」
「エクスさんこそ休んで下さいよ。俺行って来ますから」
それぞれ現場に散ったあと、俺は新人の面倒を見てスーパーに買い物に行く
本日分の材料を買いに行き、倉庫のスタッシュにしまう
武器やアーマーの在庫を確かめる
次の犯罪分はありそうだ
ただカーボンがどうしても足りなくなりそうだ
俺はスマホを取り出し電話をかける
「もしもし、そっちでカーボンの在庫持ってる?」
「ロウさんお疲れ様です!カーボンは‥‥少しならありますけど」
「それ全部もらえる?」
「いいですよ」
「持って来れる?」
「すいません、今アジトに俺しか居なくて‥‥」
「OK、俺行くわ」
「ありがとうございます」
足りない資材は半グレから調達している
叶さんもしていた事だ
そう
叶さんも‥‥
あの日から3か月
忽然と消えた叶さん
俺は居なくなった事をエクスさんだけに相談した
そして他のみんなには居なくなったのではなく、違う仕事をしてもらうために長期で空ける事にしたんだ
いつ戻るかわからない
でも絶対に帰って来ると信じてる
だから叶さんの席はずっと空けておくつもりだ
「ボス!片付けなら俺達がするって言ったのに」
「テン君‥‥違うよ、買って来たからしまってただけ」
「買い物も俺が行くって言ったでしょ?明日から朝イチで俺が買っておきますから!」
「それなら‥‥テン君に任せようかな」
「あと、武器とアーマーもこれから俺達で作りますから」
「あぁ、頼むよ。これからカーボンだけ売ってもらいに行って来るから、7009に持っていけばいいよね?」
「俺達が取りに行きますから心配しないで下さいよ。なんでも一人でやっちゃうんだから」
「やってるのに怒られんのは何故なんだ?」
「もっと俺達を頼って下さい。俺達ももっと自主的に動きますから」
「みんなよくやってくれてるよ。いつもありがとう」
きっと俺達は少しずつ成長出来ているんだと思う
今の俺達を叶さんが見たらなんて言うだろう
いつ戻って来るの?
寂しさは忙しさで誤魔化してる
だから夜になるのが今は嫌いだ
俺の事、離す気は無いって言ったのに
車を手放した時に俺の事も手放したの?
.
コメント
2件