第一話 味がしない
ーしんどうじー
俺が17歳の時突然味を感じられなくなった
しんどうじ17歳
あーあ、もうそろそろ期末テストじゃん。やだなーやだなー今回範囲広いし、提出物多いし、やる気なんて起きないよ、、、
「あ、そうだ!あおいちゃんと勉強会でもしようー」
あおいちゃんは、生まれた時から一緒の幼馴染で、日々バイトに勤しんでいる大食漢、、、失礼、JKだ。
『もしもし?』
「あおいちゃん〜、お願いかあるんだけど」
『え、やだ』
「まだ内容言ってない、、、」
『しんちゃんのお願いはろくなことがないからね!じゃ、バイバーイ』
「ちょちょちょ、待って!あおいちゃん〜」
『も〜、何?』
「いやその、、、もうそろそろ期末じゃん? だから一緒に勉強しない〜?」
『、、、そんなこと言って、どうせ提出物見してとかでしょ〜?』
「はははwバレたか〜、てことであおいちゃん、勉強会しよー」
『はぁ、まったく。世話の焼けるバカ王子だ。』
「バカって、、、マックでどう?」
『おっけ、でもしんちゃんが奢ってくれるならね〜』
「え゛ーー、あおいちゃんめっちゃ食べるじゃん」
『無理ならいいよー』
「あー、わかったわかった!」
『やったー』
「もー、ちゃっかりしてんな〜」
『じゃあさ、明日休みだし。お昼ご飯も含めて午後にしない?』
「いいよー」
『じゃ、また明日』
「うん、バイバーイ」
よし、明日マックか。ということは、今日やらなくても大丈夫ってことだよね。ゲームやろー、息抜き息抜き〜。
タタタタ
「はぁはぁ」
やばいやばいやばい 寝坊しちゃった☆ あ、居た居た
「ごめーん、あおいちゃ〜ん」
「もー、遅いよ!遅すぎるよしんちゃん!」
「いやー、ほんとごめんって!」
「小一時間待たされたし、チョベリバって感じなんだけど!」
「ちょ、ちょべりば?何言ってんのあおいちゃん」
「あー、ジェネギャだ、、、」
「いやいやいや、俺とあおいちゃん同い年でしょ!」
「、、、くだらないこと言ってないで、ほら行くよ!」
「えぇー、くだらないって、、、」
俺とあおいちゃんはマックに向かって歩き出した。
そういえば、マックには久々に来たかも。お腹も空いてるし、新しく出たやつでも食べよっかな〜
「あおいちゃんもう決めた?」
「うん、決まったー!」
「じゃ、頼もうか」
「いらっしゃいませ、店内でお召し上がりですか?」
「そうです」
「ご注文は何になさいますか?」
「このバーガーのセットで、、、あおいちゃんは?」
「んー?あおはね〜。これとこれとこれとこれとこれとこれの単品とポテトLサイズ三つにオレンジジュースとアップルパイ二つください」
「か、かしこまりました」
相変わらず大食いだなー、どうせまた追加注文するんだろうけど。てか、店員さん顔引きつってん じゃん、、、
「お会計9760円になります」
「カードで」
「ありがとうございました」
「しんちゃんごち〜」
「はいはい」
商品を受け取って席に着き、バーガーを一口食べる。これうまい!、、、でも、 あおいちゃんのバーガーが多すぎて邪魔!
「こう見るとほんとすごいね」
「そお?あおはいつもこれぐらいだけど」
食費いくらかかんだよ、、、と呆れつつ二口目を食べる。
「ん?」
「どしたのしんちゃん」
「い、いやぁ、、、ちょっと待って」
慌てて三口目を食べる、、、やっぱり
「あおいちゃん、このバーガーたべてみて」
「えぇ〜、しんちゃんの食べかけじゃん」
「いいから!」
あおいちゃんに食べてもらう
「ん!これ美味しい!」
「あおいちゃん、これ食べて味、、、する?」
「うん、まあ普通だけど」
「、、、」
ドクドクと鼓動が速くなっていくのを感じる。
「あおいちゃん、、、俺味がしないよ」
「え、、、」
味がしない、、、これはその人がフォークであることを意味する。
コメント
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続き待ってるね〜はるんかさん♥