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CO .
「 なん … で ?
… なんにもしてないよ ? 笑 」
あぁ 、 なんで言いたいことも言えないんだろう
一緒にいたい気持ちと正直に自分の気持ちを伝えなければという気持ちがせめぎ合って誤魔化そうとしてしまう
焦れば焦るほど上手く言葉を言えなくて 、 絞り出すように乾いた笑いと返事を返した
『 … そ 、 っ か それなら良いけど
ころん 、 は 俺の事好き ? 』
苦しい 、 苦しくてたまらない
大好きな人にそんな顔をさせてしまっていることが 、 不安そうに愛を確認させたことが
自分の口から好きって言葉が出てこないことが
「 … 」
やってしまった
俯いて視線を逸らすとか今一番しちゃいけないのに
心臓が激しく跳ねる
あんなにいっそのこと 、 嫌われて僕のこと忘れてくれたらと思ったのにいざ行動するとやらなければよかったと後悔と不安が心に溜まっていく
僕が黙ってしまってから全く物音がなかった
さとみくんに僕の心臓に音が聞こえてしまいそうで余計に落ち着かない
静けさに耐えられなくなって 、 ちらりとさとみくんを見ようとした瞬間視界がぐるりと動いた
「 … さ … !? 」
気付いたら目の前に彼の顔があって押し倒されたんだと気付いた
逃げられない
こちらを見つめる彼はこちらを睨んで怒っていた
僕には分かるこれは相当怒っていると
『 嘘付くなよ … 』
また絞り出すような声
ドクンと心臓が跳ねる
『 お前のこと分かってないと思うなよ 』
一番誰よりも僕のこと分かってくれて近くで見ててくれる人
『 俺はころんが一番なの
ころんの為ならいくらでも頑張れんの 』
僕の為に僕が一番好きなもの沢山くれること
『 お前がまず笑顔じゃなきゃどうすんだよ … 』
僕の笑顔が好きだと言ってくれること
全部僕には勿体ないくらい暖かくて手離したくないものだ
でも 、 僕はそれを返せない
返せる気がしない
「 でも 僕は 、 」
『 でも 、 じゃない
お前はなんにもわかってない 』
そう言われて覆いかぶさるように抱きしめられた
コメント
1件
時差コメ&初コメ失礼します! とてもいいお話で涙が止まりません、、、続き楽しみにしています!